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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

実家住まいから、一人暮らしに。
収入の範囲内で生活していくには?

京都府 男性 36歳

現在は独身で実家に住んでいます。9月から転勤になり、勤務地まで通勤時間が片道2時間かかるようになりました。それで、近々勤務地に近いところに引っ越そうと考えています。一人暮らしを始めると、何かと支出が多くなりそうなので、収入の範囲内で無理のないように生活するためにはどうしたらよいでしょうか。アドバイスをお願いします。ちなみに、勤務先には住宅手当はありません。

黒字額の減少は免れませんが
今後もさらなる貯蓄を目標に

自分の人生を誰と、どこで過ごすのか。これらの決定はライフプラン設計の大切なひとコマ。今回の転勤や引っ越しは、今後のライフプランを設計するきっかけと考え、この機会に、もう一度家計収支を考えましょう。

家計運営は独身でも、家庭をもっていても基本は同じ。目標を定め、それに向かって収支バランスを考えていくことです。まず転居後の収支を考えると、実家に支払っている7万4000円が減りますが、賃貸家賃、食品、光熱費、通信費などが新たな支出に。独身世帯における一般的な支出額は、食費3万9409円、光熱費1万996円、通信費6014円(統計局、平成20年度家計調査年報より)となっているので、これを目安に生活してください。ただし、これで家賃以外に5万2000円程度の支出増加が想定されます。

現状の負担を増やさないための家賃は2万1500円程度。そのような物件を探すことは難しいので、収支バランスをとり支出可能な家賃上限額は4万5000円程度でしょうか。この結果、転居後の貯蓄額は黒字1万5500円、財形1万円の合計2万5500円。現在からは大きく減少します。

今後の収入面でのランクアップのためにも、より多くの人と出会い、より見識を深めることは大切なので、こづかいや新聞代を削減することはおすすめできません。かといって、ほかの支出を削減することも簡単ではないですね。あえて考えられる点は、勤務先の福利厚生制度を確認していただき、もし入院時や死亡時に勤務先からの保障が準備されているならば、保険料の削減を。そしてスポーツクラブ代の見直しでしょうか。

今後も独身であれば老後への備え、結婚されるなら家族の生活費用、といずれにしてもさらなる貯蓄が望まれます。今後も計画的な家計・貯蓄を心がけてください。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
山副 耕一

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