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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

妻は正社員からパート勤務を希望
夫の独立開業にむけて貯蓄の工夫は

京都府 夫33歳 妻32歳 子3歳、1歳

将来の希望として、(1)3年以内に夫が自分の店を開業すること(2)子どもに習い事をさせること(3)注文住宅のマイホーム購入、があります。そのため貯蓄を増やしたいのですが、毎月臨時の出費があり貯蓄ができていません。また妻も2年後くらいに、就業形態を正社員からパートに変えようと思っているので、収入が減る予定です。夢を実現させるために、支出のどこを削れば貯蓄に回せるでしょうか。アドバイスお願いします。

ご主人の夢をかなえるには
奥さまの収入がカギ

ご夫婦が同じ将来の夢や希望に向かって、いきいきと生活しておられる姿が目に浮かびます。

ライフプランのうち、計画の優先順位が高いのが、ご主人の3年以内の独立開業。開業・運転資金とは別に、軌道に乗るまでの1年分(希望は2年分)の生活費として、月30万円×12カ月=360万円を準備しておく必要があります。

開業に向けて、できる限り貯蓄額を増やしておきたいところですが、現状で目に付く支出といえば交際費くらいです。1万円程度カットを試みて。毎月の黒字額5万円に交際費から1万円を加えると、そのうち2万円は冠婚葬祭費用など臨時の出費で消えてしまったとしても4万円は貯蓄に回せるはず。ボーナス60万円のうち、半分の30万円程度を上乗せして、年間約80万円の貯蓄額を目指してみてください。

ただし、この貯蓄額が達成できるのは今の奥さまの収入が見込めてのこと。パートに変わり、毎月の収入が10万円程度と仮定すると、手取ベースで毎月9万円(年間108万円)とボーナスがなくなるので、今より年間マイナス168万円となります。貯蓄はおろか、せっかくためた開業用資金から生活費の補充に年間100万円近く取り崩す必要が出てきます。

奥さまの収入が家計の支えとなっている分、大きな影響を与えます。ご家庭の事情もあるかと思いますが、就業形態を変えるのは、ご主人の自営業の経営が安定してからにすることをおすすめします。お子さまも成長しているので少しは楽に働けるかもしれませんよ。

習い事の費用については、携帯代やおこづかい、交際費などをカットして確保するか、子ども手当の一部を使うのも一つです。注文住宅のマイホーム建築については、開業するお店の経営次第、念入りに計画を立てて家族の夢を成功できるようがんばってください!

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
薮内 美樹

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