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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

現在の保険だけでは心配です。
また、老後の備えはどれくらい必要ですか

京都府 母48歳 子24歳、21歳

会社に勤めながら、成人した2人の息子と暮らしています。保険は共済保険に加入していますが、病気になったときの保障が心配です。どのような保険にさらに加入すればよいでしょうか。また、老後のためにどれぐらいの蓄えが必要でしょうか。現在、父が所有するマンションに居住していますが、来年名義を変更する予定なので、贈与税のことなども気になります。

ご相談者の保障は現状でもOK
ただし、息子さんの保険に加入を

お父さま所有のマンションに住み、住居費を最低限に抑えるなど恵まれた点もありますが、毎月9万円もの積み立てをされているのはすごいこと。息子さんはそれぞれの支出をご自身でまかない、ご相談者のおこづかいも最低限に抑えられているなど、健全な家計です。ご家族3人で、協力しあって暮らしている様子がうかがえます。

保険は共済のみのため、不安を感じているとのこと。現在の入院日額は4500円ですが、健康保険には「高額療養費」の制度があり、手元にまとまった貯蓄もあるため、ご相談者については現状の保障でもOKでは。しかし、学生やアルバイトという不安定な立場にある、二人の息子さんの病気のリスクには備えておきたいもの。ご相談者と同様、共済など保険料の安い、掛け捨ての保険でカバーできれば安心ですね。

老後にいくら必要かは、退職後の生活費と公的年金を見積もると、不足額が明確になります。総務省の調査によると2009年の「高齢無職単身世帯(女性)」の消費支出は1カ月15万円程度。これに1~2万円を上乗せしたものを支出と見積もり、予測される公的年金月額との差額を計算しましょう。

年金の見込み額は「年金定期便」や日本年金機構のホームページ上で計算できます。生活費や年金額によっても異なりますが、一般的な単身者の定年時の貯蓄目標は、1000~1500万円ぐらいでしょうか。

また、マンションの名義を変更する際に贈与税がいくらかかるのかは、マンションの相続税評価額によって決まります。「相続時精算課税」など2500万円までの贈与であれば、贈与時には税金がかからない制度もあります。ただし将来の相続税に影響するので、名義を変更する前に税理士など税金の専門家に相談し、判断されることをおすすめします。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
八束 和音

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