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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

転職を検討中で収入減の可能性も
住宅購入はいつごろがよいか?

京都府 夫35歳 妻28歳 子0歳

主人の会社の先行きが不透明なため、収入ダウンを覚悟の上で転職も考えています。そのときは私も働こうと思いますが、2人目の子どもを希望していて、その出産時期と重なると難しそうです。また住宅購入も考えていますが、お祝いなどの出費がかさみ黒字分が消えてしまう月が続いているため、なかなか踏み切れません。見直す支出はありますか? 住宅購入の時期はいつごろがよいでしょうか?

頭金は物件価格の2割を目標に
夫婦で適正な小遣いの検討を

厳しいご時勢の中、一生懸命に家計のことを考えているご様子がよく分かります。お子さんも誕生したことですし、頑張ってください。

まず転職についてですが、積極的にかつ慎重に進めましょう。家計のやりくりにおいて、節約は大きな役割を果たしますが、収入アップも重要なポイントです。日本全体の経済成長が見込めない中で、今後は給与の上昇が見込みにくい世の中になることが予想されます。出世や転職、独立、また共働きなどで少しでも収入を増やしていくことが大切。収入アップが見込めそうな方法を常に探し続けましょう。

また教育費、老後資金とともに“人生の3大資金”である住宅資金は、非常に大きな支出。住宅購入には綿密な計画が必要です。転職した場合の給与はどの程度になるか、どの程度のローンが組めるのか、どの地域に住むのか―。すべてが明確になっていない段階で計画は立てにくく、頭金がたまっていない現状では、具体的な購入に関する判断は難しいと言えます。参考までに、現在の家賃と同等のローンを組んだ場合、2700万円相当の物件(金利2.5%、返済期間25年、ボーナス払いなし)となります。物件価格の2割程度の頭金をためることが当面の目標。目標の達成具合で購入時期が決まってきます。

支出項目を見直すと、ご主人の保険料が比較的高くなっています。しかし、これは老後資金のために貯蓄性の高い商品を利用しているため。半分は貯金の意味合いがあるので、継続で構いません。見直しの余地があるのは、妻の保険と小遣いですね。保険料は現在の半分の金額を目安に、保障の内容、保険商品を見直してください。そして住宅購入という大きな夢のためです。夫と一緒に、お互いの小遣いは本当にこれだけいるのか? もう一度検討してみてください。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
山副 耕一

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