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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

現在、住宅ローンを返済中
教育資金はどれくらい必要?

滋賀県 夫34歳(会社員) 妻30歳(専業主婦) 子1歳

結婚2年目の夫婦です。結婚と同時に家を購入し、住宅ローン(10年固定)を返済中、残高は約2300万円あります。10年後に繰り上げ返済を検討していますが、最近の金利情勢を考えると借り換えの方がよいのでしょうか。また、子どもを私立幼稚園(3年保育)に入れたいと考えていますが、どれくらいのお金が必要なのか、今後の教育資金についても知りたいです。第2子も希望しています。

私立幼稚園で年間40万円程度
大学進学に備えて今から準備を

ゆとりある家計ですが、どの項目も無駄なく抑えられています。車関連費用や固定資産税等年払いの費用を、月々の収入から積み立てできている点もグッドです。

支出の中で1点目につくのが、ご主人のお小遣い。現時点ではこれでOKですが、将来お子さまの教育費等で家計に余裕がなくなってきたときには、手取り額の10%を目標にカットを心がけてくださいね。

お子さまの私立幼稚園にかかる費用は、文部科学省の調査では「学校教育費」が年間40万円程度。現在の家計は黒字の上に貯蓄に回している金額も大きいので、習い事等の負担をプラスしても十分対応することができます。小学校以降の教育費(学校外活動費は含まず)は、公立、私立のコース選択で大きく変わります。例えば、公立小・中・高校から私立大学に進学すると、約780万円が必要。まとまった支出が予測される大学進学に備えて、今からコツコツと積み立てていきましょう。

将来の住宅ローンのメンテナンスについても、悩んでおられるとのこと。「借り換え」という選択は、現在が1・8%というかなり低金利のローンであるため、手数料等を考慮するとほとんどメリットはありません。「繰り上げ返済」については、固定期間終了のタイミングにこだわることなく、早く行うほど利息の軽減効果が大きくなります。生活費の1年分にあたる300万~400万円の貯蓄は常にキープすることを意識して、「繰り上げ返済」を早期に実行してもよいでしょう。

  最後に、生命保険に関しては、ご主人は死亡保障3000万円、加えて長期休業に備えるグループ保険に加入。夫婦それぞれが入院日額5000円の医療保険を確保されており、適切な保障となっています。グループ保険は保険料が安くメリットが大きいので、とても上手に必要な保障を得ることができています。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
八束 和音

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