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質問

まもなく挙式、いずれは子どもも
月々どのくらい貯蓄すればよい?

滋賀県 夫23歳(会社員) 妻23歳(専業主婦)

籍を入れて1年になります。11月に結婚式を行い、その後、妻はパートに就く予定です。子どもを授かりたいと思っていますし、いずれは家の購入も考えています。現在は賃貸住宅ですが、年内に両親の持ち家を貸してもらえることになりました。夫はボーナス、退職金がありません。できるだけ多く貯蓄したいのですが、月々どの程度貯蓄できれば将来の見通しが立ちますか? 家計のどこを見直せばよいのか教えてください。

子どもの教育費と住宅購入費で
月10万円の貯蓄を目標に

念願の結婚式を間近に控え、準備にお忙しい時期ですね。一足先に家計運営が始まっていますが、未経験な世界で戸惑いも多いと思います。

まず、生涯の家計モデルケースを確認します。結婚~お子さま誕生~小学校は、大きな収入は見込めませんが、一般的に支出も多くありません。もっとも貯蓄に励める時期ともいえます。小学校~高校は、子ども関連費用、習い事などの支出が増えますが、貯蓄の手を緩めることは禁物。メリハリのある支出が必要です。高校~大学卒業は、大きな教育費が必要となるため赤字もやむを得ない時期です。

教育費は時期的目標がたてやすいという特徴があるので、お子さま誕生後の早い時期から教育費の準備を始めましょう。お子さまの大学卒業以降は、ご夫婦の老後資金を集中的に準備する時期となります。ご相談者の場合、ボーナスを貯蓄に充てたり、住宅ローンなどの債務を退職金で一括返済したりすることができません。この不利な点を常にカバーする意識が必要です。

教育費は、進学先によって大きく異なりますが、大学入学までに700万円(私立文系、自宅通学の場合)がひとまずの目標金額に。この場合、月3万円程度を積み立てることになります。

また、住宅購入も視野に入れた金額とするのであれば、月に10万円程度の積立が必要となります。現在の収支では簡単ではありません。突出した支出項目がないので、まず流動的な支出を全般的に一割カットを。パートに就いたら、その収入はすべて貯蓄。両親の家に引っ越したあとは、現在の住居費分の大半も貯蓄へ。これらのことで月10万円の目標達成は可能となります。お子さまの誕生時期や進学コース、住居購入時期、給与上昇状況など未確定なことばかりですが、一歩ずつ着実に前進し、楽しい家庭をつくってください。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
山副 耕一

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