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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

まず子ども、住宅購入も希望
夫の収入だけでやっていけるか不安

京都府 夫32歳(会社員) 妻36歳(パート)

将来的に子どもを持ちたいと思っていますが、そうなれば、夫の収入だけになり、今の収入では不安があります。現状、賃貸マンション暮らしで家賃が少し高いこともあり、月々の支払いが現在の家賃よりも低い住宅ローンの範囲で、住宅購入を検討しています。子ども手当なども見込んでなんとかやっていけるものなのか、転職して、夫の収入を増やす方向で考えた方がよいのかアドバイスをお願いします。

年間収支で見れば特に問題なし
住宅購入は子ども誕生後に検討を

人生でお金がためられる時期は、①独身時代②結婚~DINKS(ディンクス、共働きで子どもナシ)③子ども誕生~義務教育終了④子ども独立から定年退職の4回と考えられます。

ご相談者の場合、DINKSの今まさに、最も懐事情に余裕がある時期。この時期、浪費グセがついてしまうご家庭と、貯蓄グセがつくご家庭に分かれる傾向があるのですが、ご相談者の家計をみる限りでは、共働き家庭において膨らみがちな、外食費やレジャー代、携帯代なども抑えられており、自動車関連の支出もありません。毎月の黒字が、しっかり貯蓄に回せているようなら、後者といえそうですね。

奥さまが不安に感じておられるように、お子さまの誕生により奥さまの収入が見込めなくなると、毎月の収支はトントンに。家賃が手取り収入の40%を占めることになり、大きな負担を感じそうです。ただし、家計管理は、月々ではなく年間で捉えるのが基本。ボーナスの60%程度を貯蓄に回せれば、貯蓄目標の最低ラインである年間手取り収入の10%というラインもクリアできます。現在、400万円の貯蓄があることも考えると、焦ってご主人の転職を考えたり、早急に引っ越しを検討する必要はないと思われます。

お子さまが誕生し幼稚園にあがるころには、ご主人が転職して収入アップ、または奥さまの復職など、ある程度の数字が見えてくるでしょう。住宅購入は、それから計画を立てられても遅くはありませんよ。

最後に、支出で気になるのがご主人の保険料。健康に不安があり、お子さま誕生を前提に加入されておられる場合でも、掛け捨てのみなら、死亡・医療保険を含め、1万5000円までに抑えたいところ。奥さまの医療保障を新たに加えたとしても、2万円を超えないよう見直されてはいかがでしょうか。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
薮内 美樹

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