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観賞すれば祇園祭がもっと楽しく!

7月に入ると、京都の町は祇園祭一色に様変わり。祇園祭にかかわる展示や作品を鑑賞すれば、祭りの楽しみ方も広がりそうですよ。

縄だけで木材を組み立てる伝統の手法「縄がらみ」が、じっくりと眺められます

焼失した大船鉾を復元中
昨秋オープンした「京都市無形文化遺産展示室」では、“山鉾(やまほこ)行事”の歴史やあらましがパネルなどで紹介されています。

中に一歩足を踏み入れると、目の前には、骨組みをあらわにした大船鉾の姿が。大船鉾は、幕末の「蛤御門の変」で船体を焼失。残された懸装(けそう)品をもとに大きさを割り出し、再び作り直しているのです。完成すれば、33基目の鉾として再び巡行へ。その復元過程を目の当たりにできるチャンスです。

※「大船鉾のお囃子」演奏会=7月1日(日)・8日(日)午後2時30分から

京都市無形文化遺産展示室
下京区烏丸通七条下ル 京都ヨドバシビル1階北東角 TEL:075(708)5001
午前10時~午後6時 水休(祝日の場合は開館し翌日休館) 入場無料

京町家ならではの夏のしつらえの中で、作品を見ることができます

宗達と繍江がそろい踏み
山鉾町の旧家や老舗で開催される「屏風(びょうぶ)祭」。祇園祭の恒例の行事ですね。

伯牙山の前に立つ杉本家は、国の重要文化財に指定されている京町家です。今年の「祇園会屏風飾り展」では、公益財団法人奈良屋記念杉本家保存会の設立20周年と奈良屋創業270年を記念して、俵屋宗達「秋草図屏風」と熊代繍江(しゅうこう)「盧雁図」の2大作品が、同時に披露されますよ。

※店の間の「会所飾」は無料公開

公益財団法人 奈良屋記念杉本家保存会
下京区綾小路通新町西入ル矢田町116 TEL:075(344)5724
7月14日(土)午後4時~9時30分受け付け終了、
15日(日)・16日(祝・月)午前10時~午後9時30分受け付け終了
維持保存協力金:大人1500円、高校生以下800円

かつて放下鉾を飾った胴懸(重要有形民俗文化財、16世紀後半) 写真提供・祇園祭山鉾連合会

山鉾に込められた町衆の思いを感じて
京都文化博物館で、昨年から山鉾1基ずつを取り上げた展示が行われているのを知っていますか。

祇園祭真っただ中の7月22日(日)までは、「祗園祭︱山鉾巡行の歴史と文化︱」を開催中。16世紀後半に作られた胴懸(どうがけ)、江戸時代の古記録、長刀鉾の精密な模型など19点がお目見え。同館学芸員の橋本さんは、「地元の人にも観光客にも、山鉾や巡行に込められた町衆の思いを感じてもらいたいですね」。

※7月26日(木)からは「祗園祭︱菊水鉾の名宝︱」

京都文化博物館 2階総合展示室 京のまつり
中京区三条高倉 TEL:075(222)0888
月休 ※7月16日(祝・月)開館 午前10時~午後7時30分
入場料:一般500円、大学生400円、小中高生無料

鉛筆の書きあともリアルなスケッチの数々

作家の画廊でスケッチを披露
大胆にちぎった和紙を何層にも重ね合わせ、はり絵を作り上げる作家・湯浅三郎さん。湯浅さんの制作を支えるのがスケッチなのだとか。

自宅兼ギャラリーで開催される「祇園祭スケッチ展」では、くじ取り式や鉾建ての様子を描きとめ、アトリエで彩色した、いわば〝原画〟が約12点紹介されています。中には、さまざまな覚書が書き込まれたのも。湯浅さんが持ち歩いたスケッチブックも展示されます。

※ギャラリーかもがわ(上京区堀川通出水西入ル)では、「和紙はり絵」展を開催。6月27日(水)~7月15日(日)

画廊三郎
上京区塔之段藪之下町 TEL:075(231)4620
7月17日(火)まで 日・月・祝日休 午前11時~午後6時 入場無料

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