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無料コンサート「ウエスティ・パフォーマンス広場」が始まりました “音楽を聴きに”が、日常の楽しみになりそう

無料コンサート「ウエスティ・パフォーマンス広場」が始まりました
“音楽を聴きに”が、日常の楽しみになりそう

最近、コンサートに出かけましたか? 「お金がかかる」「小さな子どもがいるから」といった理由で気軽に行けない人もいるかもしれませんね。そんな人たちに注目してほしいのが、今年6月から西京区で始まった「ウエスティ・パフォーマンス広場」です。

北欧の夏を祝う「夏至祭」をイメージしたという今回のコンサート。「お客さんが真剣に聞き入ってくれていた姿が印象的でした」とリードオルガンとアイリッシュ・ハープを担当した上原奈未さん(左)。「照明などが本格的で、スタッフの方々の意気込みを感じました」とフィドル担当のみどりさん(中央)

演奏の合間にはトークも。「私たちの衣装もコンサートのチラシも、地元の方々が作ってくれました。自然が豊かで、住民同士の結びつきが強い西京は本当にいいところ」と、西京区在住でパーカッション担当のAkiさん(中央)

6月22日、梅雨の晴れ間のさわやかな日の午後。京都市西文化会館ウエスティ内にある「創造活動室」を訪ねると、100人近い人たちが集まっていました。赤ちゃん連れのママや中高年の男女、若いカップルなどいろいろな人がテーブルについています。

この日開催されたのは、同館による「ウエスティ・パフォーマンス広場」という取り組みの第一号コンサート。2013年3月までに、一般の人が無料で楽しめるコンサートを複数回実施するというものです。

「当館は来年、創立20周年を迎えます。今後も文化発信を積極的に行っていきたいのですが、特に地元の方々に『ここへ来れば面白いことをやっている』と思ってもらえるような試みに挑戦したいと思っています」と副館長の東秀樹さん。

この日のコンサートでは、北欧やケルト地方に伝わる音楽を演奏する、女性3人組のユニット「シャナヒー」が登場。場内の明かりが消え、いよいよスタートです。

豊かな音色に赤ちゃんも泣きやむ!?

近所のママ友同士で来たという3人は、「豊かな気分になりました!」「北欧の音楽って、親しみやすいメロディーですね」「子どもが泣くのではと心配でしたが、意外と静かにしてくれてホッ(笑)」と口々に

1曲目の「柳の笛のうた」は、フィドル(バイオリン)の弦を指でポロン、ポロンとはじきながら奏でられる音色で始まりました。曲の中にはフクロウの鳴き声を模した笛の音も入り、何だか森の中へ招かれているような気分に。

客席の人たちも、すっかり音楽の世界に引き込まれていたようで、演奏が始まると、ぐずっていた赤ちゃんたちも、ほとんど泣きやんでしまうほど。中にはお母さんと一緒にステージの近くまで歩いて行って、楽器に見入っていた子もいました。飲み物などの持ち込みも自由、子どもが泣いてもOK、ほかの人の邪魔にならなければ、席を立っても大丈夫といった気軽さもあるためか、誰もがリラックスして楽しんでいました。

アンコールでは、自然と客席から手拍子が起こり、最後まで温かい雰囲気だったコンサート。合唱サークルの仲間と来たという河田満里子さんは「昼間にやっていて無料というのがうれしいですね。今度は、娘や孫も誘ってみようかな」と満足げ。

東さんによると、今後も琴などの邦楽、クラシック、カントリーなど、幅広い演目が予定されているそうです。

次回は8月24日(金)午後3時より「うたと絵本のわくわくステージ」(午後2時30分開場)、午後7時より「丸石輝正 Live」(午後6時30分開場)の2本立ての予定。参加希望者は電話を。京都市西文化会館ウエスティ=TEL:075(394)2005。

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