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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

家計はギリギリの状態。
今後の消費税アップや物価上昇が心配

京都府 夫(会社員)32歳 妻(パート)29歳 子3歳、1歳

ギリギリの家計で、何とか生活しています。今後、食費や水・光熱費が子どもの成長とともに上がりそうなのと、消費税などの増税や水・光熱費の値上げに対応できるか不安です。妻は、子どもが小学校に上がるまではあまり働けない状況です。他に家計を切り詰める部分があるか、適正なのかを教えてください。

増税、物価上昇で負担増は必須
まず支出の現状維持を心がけて

まだまだ手のかかる2人のお子さまを抱えながらも、計画的に管理されたムダのない家計運営ができていますね。一見、住宅ローンの返済が重荷になりそうですが、他の支出は、スリム化されており、うまく調整ができています。

年払い用とあわせて、月6万円の先取り貯蓄ができるのも納得です。目的別貯蓄を見ても、すでに学資用貯蓄が1000万円準備できており、もともと、お金のコントロールが上手なご夫婦であることが想像できます。

ご心配の通り、今後、増税時代に突入していきます。消費税は、2014年4月から8%へ、翌2015年10月からは10%へと段階的に引き上げられ、その結果、今よりモノの値段が5%上がることになります。

家計に与える影響は、年収400万円で、年間約12万円の負担増が予想されます。つまり、今まで通りの貯蓄額をキープしたいなら、月1万円の節約が必要ということになります。

ご相談者のように、常に将来のリスクを想定しながら、事前に対策を講じることは、これからの時代、ますます重要になってきます。

例えば、ご主人のお昼代をお弁当にすることで、節約を目指すことも可能かもしれませんが、すでに家計はスリム化されています。子ども用の教育資金は準備ができていること、また、お子さまが小学校に入れば、奥さまの収入アップも見込めることを考慮すると、支出は現状維持できれば問題ないでしょう。

あと、将来のリスクとして、一つ注意しておきたいのが住宅ローンの返済です。インフレや景気回復は、金利の上昇要因になります。返済期間が10年以上あり、特に、変動金利で住宅ローンを組んでおられる場合は、繰り上げ返済計画や固定金利に変更するタイミングを逃さないよう、今後の金利動向には注目しておきたいところです。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
薮内 美樹

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