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この形、よーく見ると…アレだった!京都のモチーフ調査

建築物やオブジェ、キャラクターなど、身の回りにあふれるいろいろなもののデザイン。
普段よく目にしていても、それがどうしてその形なのか、意外と知らないものですよね。
というわけで、街で見かけるモノの形のモチーフについて探ってみました。
理由を知れば、見る目がちょっと変わるかも!

カメラの上の丸い部分は、フィルムを入れておく“マガジン”というもの。大映通り商店街振興組合・理事長の小林久雄さん(右)と同店街振興組合専務理事・伊豆田千加さん

街灯/〝日本のハリウッド〟らしく、カメラが49台!

太秦・大映通り商店街を歩いていると、道の両脇に立つ街灯に、何やら箱型のオブジェが。

「太秦は日本のハリウッド! これは映画を撮るのに使っていたカメラをモチーフにしたものなんです」と、同商店街振興組合専務理事・伊豆田千加さん。2002年に49基が設置されました。

「かつて多くの撮影所があったころは、役者さんが時代劇の衣装のままこのあたりを歩いていたことも。そんな“映画の街”を感じてもらえるようにとこのデザインになりました」

路面にも注目を。道路を横切るように白い石のようなもので等間隔にラインが入り、オレンジ色に塗られた両端には黒い四角がたくさん。こちらはフィルムをイメージしたものなのだとか。カメラにフィルムと、映画の街ならではの趣向に、なんだかワクワクします!



街灯/モダンアートのようなイチョウが色づいて

ところ変わって、たくさんの車が行き交う河原町通。五条~四条通間の街路灯の照明は、切り絵のようなデザインになっています。これは—?河原町グリーン商店街振興組合・副理事長の西村卓嗣さんに聞いてみました。

「このグリーン商店街振興組合が発足した1993年にできた街路灯で、河原町通の並木に合わせてイチョウの木をモチーフにしたんです」

暗くなって照明がともると、木の枝の図柄が浮かびあがり、まるでモダンなアートのよう。夕方からの散策も楽しくなりそうです。



◀「街の雰囲気にあったデザインになっていると思います」と河原町グリーン商店街振興組合・副理事長の西村卓嗣さん。12月1日(日)から2014年2月28日(金)までは、京都の風景などを撮影した写真で作った灯ろうを照明の下に取り付けるイベントも

ちなみに、おなじみのコチラのモチーフは

京都タワー
灯台
ご存じ、京都タワー。その白くてスッとそびえ立つ姿は「和ろうそく」からきていると思っている人もいるようですが、本当は「灯台」。海のない京都市を100m以上の高さから照らしてくれているのですね。
まゆまろ
>繭(まゆ)
京都府の広報監として活躍中の「まゆまろ」。モチーフはその名の通り、繭。プロフィルによると、「繭からできたシルクが美しい丹後ちりめんや西陣織、京友禅の着物になるように、京都から新しい文化を創り育てます」なのだそう。
エコちゃん
小さくなったごみ袋
「環境にいいことしてますか?」という合言葉のキャラクターとして誕生した「エコちゃん」。頭は、ゴミを減らして、小さくなったごみ袋がモチーフ。結び目はエコを象徴として木の葉の形、さらには五重の塔がちょこんと付いて、京都らしさを添えています。

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