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試写室・劇場から

バルフィ! 人生に唄えば

8月22日からTOHOシネマズ二条で公開

©UTV Software Communications Ltd 2012

幸せのオーラをふりまく男との、切なくもキラキラした2つの恋

「お金では得られないものがある」ということと、「言葉では伝えられないものがある」ということに、すんなり賛同する人と、いやいやそうとは限らないよと反論する人がいる。ま、考え方はさまざまだから別にいいのだけれど、前者タイプなら、ぞっこん好きになりそうな映画がこれ。

主人公のバルフィは、生まれつき音のない世界で時を紡いでいる青年。騒動を起こすこともあるが、心が優しく、ひまわりのような明るさをまとっている。そんな彼が、ある日、美しい女性シュルティと出会って恋におちるが、彼女は婚約中の身。失意のバルフィの前に現れたのは、もうひとりの運命の女性、自閉症のジルミルだった…。

いい意味での“天然キャラ”のバルフィにひかれた、2人の女性の恋の足跡を追う物語は、かなった思いとかなわなかった思いが交錯して、胸にしみるような切なさを残してくれる。バルフィを演じたのは、インド映画界でも人気上昇中のランビール・カプール。表情や身ぶり手ぶりをフルに使い、チャップリンやバスター・キートンの軽妙な演技を思い起こさせる場面も続出! 名作映画へのオマージュが随所に感じられる。共演のプリヤンカー・チョープラーとイリヤーナー・デクルーズも実に魅力的だ。アヌラーグ・バス監督。

(ライター 宮田彩未 

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