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向日市天文館で、「皆既月食観望会」を開催 10月8日(水)夜、東の空を眺めてみると、あ、月が…!

向日市天文館で、「皆既月食観望会」を開催

今年は、中秋の名月やその翌日のスーパームーン(月が地球に最も近づいたときに、大きく見える現象)で美しい月を眺めた人も多いのでは。では次に楽しみなのが…「皆既月食」! 10月8日(水)午後6時ごろから、この“天体ショー”が始まります。じっくりと観望できるよう、向日市天文館では「皆既月食観望会」が開催されますよ。

見どころは形の変化

2011年12月10日深夜に撮影された皆既月食(松見さん提供)

月食は、太陽と地球と月が一直線上に並ぶことで、地球の影で月が隠れてしまう現象。

「通常の観望会では、星の観測がメイン。月が明るいと星が見えにくくなるため、もうちょっと暗ければ、なんていう扱いをすることもありますが(笑)、皆既月食は月が主役です」と向日市天文館の松見節子さん。

「しかも今回は、月が欠けて見える“食”の始まりから、地球の影にすっぽりと月がはいってしまう皆既、そして食が終了するまでの一部始終を約3時間半かけて観望できます」(右図参照)

皆既月食の経過を向日市天文館の経緯度で予測したもの(向日市天文館提供)

でも、地球の影に月がすっぽりと入ってしまったら、月が見えなくなるのでは?

「実際には、太陽の光が地球の大気で屈折し、影になっている部分にも光が入り込むんです。このとき、大気中のチリなどで散乱しにくい赤い光は影の中を通って月を照らしています。そのため、皆既月食中の月は、赤黒く見えたり、オレンジ色に見えたり。火山の大きな噴火などがあると大気中のチリが増え、ほとんど見えなくなります。今年はどうでしょうか?」

見どころはなんですか。

「形の変化ですね。皆既の状態は1時間ほど続くのですが、時間の経過とともに形も変わっていくのでおもしろいですよ」と松見さん。

月は、誰でも肉眼で観測しやすい天体。せっかくの自然の巡り合わせをお見逃しなく。

プラネタリウム室では、皆既月食のライブ中継が行われます

「皆既月食観望会」では、向日市天文館の星見台で観望、プラネタリウム室で皆既月食のライブ中継が開催されます。10月8日(水)午後6時~9時、曇りや雨で月が見えないときは中止。申し込み不要、参加無料。中学生以下は保護者同伴。

●向日市天文館=向日市向日町南山82-1(向日神社南側、阪急「西向日」駅から徒歩15分)、TEL:075(935)3800。駐車場なし

向日市天文館の松見節子さん。同館は、1988年に「スターウオッチング星空の街」(環境庁=当時)に向日市が選ばれたこともあり、ふるさと創生事業のひとつとして1993年に開設。地元の子どもたちを中心に、天体の魅力を伝えてきました

五円玉の穴から月をのぞいてみると?

  • 五円玉を手に持ち、腕を月の方向にまっすぐのばします
  • その五円玉の穴から月をのぞいてみると、五円玉の穴と月が同じ大きさに。大きな月も、見かけの大きさは五円玉の穴の直径と同じなのだとか

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