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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

2人目の子どもを希望しているが
貯蓄や住宅ローンなど計画に不安も

夫(会社員)34歳 妻(パート)34歳 子2歳

4月に子どもが幼稚園に入園します。2人目の子どもを希望していて、そのときには妻のパートが続けられない可能性があります。そうなると、生活費が増えても、収入減となってしまいます。貯蓄、住宅ローンの繰り上げ返済、子育て費用、老後資金などが思うようにいかなくなるのではととても心配です。

不安が現実になるのは長くて4年
繰り上げ返済に注力しない考えも

かわいい盛りのお子さまの姿は、生活の励みになりますよね。変わっていく家族の形に、楽しみとともに不安を感じておられる様子。

いま一度、収支の額を見てください。現在の家計はまだ余裕があり、今後も対応可能であることがうかがえる状況です。その上で、2人目のお子さまが誕生した場合の家計をイメージしてみましょう。

支出面では、オムツなどの日用品がアップ。数年後には、幼稚園に入園し3万円ほどかかることになるため、そのころには月28万円程度の支出額となります。 奥さまのパート代がない場合の世帯収入は25万5000円。月に2万5000円、1年間で30万円程度の赤字となってしまいます。一方、ボーナスが40万円程度の黒字となっているため、トータルではかろうじて黒字維持の状態です。

となれば、やはり大きな貯蓄を続けることは確かに難しくなり、ローンの繰り上げ返済も一時中断となります。不安が現実となる局面ですが、長い人生の中でこの状態が続くのはせいぜい4年程度。それ以降はパートを再開して、2人目のお子さまの幼稚園代といった支出増を乗り越えながら、再び貯蓄ができるようになります。

また、〝超低金利時代〟のローンの繰り上げ返済は、ローン控除の面からもあまり気にすることはないという考え方ができます。さらに、現在の支出項目を維持できれば、子ども保険を含め300万円程度が準備できるため、教育費の面で心配しすぎることはないという考え方もありです。

現在、使途不明金が多いような気がするので、これをあぶりだし、2人目のお子さまが誕生するまでに、貯蓄を増やすことを心がけてください。2人目のお子さまが小学校入学のころ、ご主人の給与上昇なども踏まえ、もう一度家計チェックを行えばよいと思います。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
山副 耕一

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