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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

「教育資金」「老後資金」「住宅資金」
定年までにやりくりできるのか不安

夫(会社員)41歳 妻(会社員)38歳 子3歳・0歳

定年後の収入がどうなるのか、見通しが立ちません。あと20年の間で、教育資金のやりくりや老後のための準備を進めないといけないと思うと、とても不安です。また、現在は家族の持ち家に住んでいるため住居費はかかっていませんが、いずれはマイホームを購入したいとも考えています。

まず、月々の支出を抑えて節約を
教育費は児童手当プラス月1万円

お子さまの誕生をきっかけに、貯蓄や将来設計を具体的に考えるようになられたご様子ですね。

月々の支出は、もう少しがんばれそう。携帯電話は1万円程度、小遣いや家電の買い替えを含む雑費は約6万5000円、娯楽費は2万円ほどに抑えることで、約3万4000円が節約できます。1年後に1人分増える予定の保育園代に備えて、一度見直しを。

ご相談にある教育資金、老後資金、住宅購入資金計画のうち、優先順位が高いものからみていきましょう。

まず、教育資金ですが、大学進学を想定した目標額は300万~400万円と考えられています。児童手当は、全額を積み立てられているとのことなので、200万円分は準備可能。あと、お子さま1人につき、月5000~1万円を上乗せできれば目標達成です。

次に、老後資金は、公的年金で足りない分を補うのに3000万円が必要といわれています。ご相談者の場合、老後資金の調達を兼ねた保険に加入されており、合計1200万円ほど受け取れる予定です。奥さまは、今後も正社員として働く予定とのことなので、ご夫婦の退職金受取額を確認しておくとよいでしょう。仮に、ご夫婦の退職金が合計1000万円なら、定年までの貯蓄目標額は800万円。年間40万円を用意できればよい計算になります。

老後資金はボーナスから貯蓄し、教育資金の上乗せ分は毎月積み立てとすると、月々の黒字額は5万7000~6万7000円。これが、返済可能な住宅ローンの金額となります。ここから、購入できる物件価格を試算すると、頭金200万円を加えて1500万円程度です。現在、住居費ゼロという恵まれた環境におられます。住宅購入計画は、教育資金や老後資金計画の進み具合を見ながら、焦らず、検討されてみてはいかがでしょう。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
薮内 美樹

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