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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

私立中学の受験を検討しています
今の家計でやっていけるのか心配

夫45歳(会社員) 妻40歳(会社員) 子11歳

妻は、今春、パートから正社員になりました。住宅ローンがないので月々の家計にもっと余裕があってもおかしくないのですが、固定資産税や自動車関連費、レジャー費など何かと出費がかさんでいます。トイレのリフォームや給湯器の買い替えも検討中。子どもの私立中学受験を考えていて、今の収入でやっていけるのか心配です。

住宅ローンのない世帯なら
年間手取り30%分の貯蓄も

私立中学の受験を検討されておられるとのこと。京都府の私立中学進学率は、全国平均よりも高いとはいえ12%程度。公立中学校と比較して3~4倍の教育費がかかるため、しっかりとしたマネープランに基づき、判断したいところですね。

資金計画を立てる際、住居費、教育費、老後資金の三大支出のバランスを考えることが大切です。ご相談者の場合、住宅ローンがないので、教育費を払いつつ、老後資金を確保できるかがポイントになります。

老後のための貯蓄の目安は、一世帯当たり3000万円程度といわれています。仮に夫の退職金が1000万円なら、現在の貯蓄分を差し引いた1350万円が目標額です。60歳までの15年間で積み立てるとすると、年間目標額は90万円。現在の年間貯蓄額が120万円とのことなので、教育費に回せるのは30万円です。

一方、私立中学の年間教育費は、教科書代や修学旅行費用、給食費、塾・習い事など大まかに考えて130万円程度。現在かかっている教育費が年間約50万円、教育費に回せる貯蓄分が30万円なので、不足分は年間50万円となります。

この50万円を捻出するのは難しいように思うかもしれませんが、住宅ローンのないご家庭なら、年間手取りの30%程度は貯蓄に回すことも可能なはず。ご相談者の場合は、180万円ほど貯蓄できそうです。冬から受け取る予定の奥さまのボーナス約20万円に加え、月約3万円の積み立ての増額が目標です。

節約方法は、まず、通信費を半額に。生活費に含めているあいまいなお小遣いを、定額制にしましょう。車2台とバイク1台は、年間のコストを計算し再検討。また、お子さまの誕生日やレジャーなど年間のイベントは、予算を決めて計画を立てましょう。家族一丸となって、家計改造を実行してみてくださいね。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
薮内 美樹

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