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あふれるモノに囲まれて暮らす親が心配だけど…実家の片付けどうしてますか?

実家の片付けどうしてますか?

結婚や就職で実家を離れて幾年月。年老いた親元を訪れたとき、家の様子に「あれ?」と感じたことがある人は多いのでは。高齢になるにつれて「家の片付け」が難しくなったとき、子どもはどう対応したらいいのでしょうか? 片付けのかかわり方のコツ、さらには片付けられない理由についても紹介します。

読者の実家はこんな感じです。〜片付けアドバイスは2面で〜

A

すずらん・39歳
父・70歳、母・69歳

骨董(こっとう)品のつぼや置物が寝室の枕もとに飾られているので、地震などで倒れてケガをしたらと心配です

B

ぐどんママ・47歳
母・72歳

昔から〝かわいいもの〟が好きな母。「タンスの上にある物は取りにくいから整理したら?」と話をしたら、「これはおかあちゃんが頑張ってきた証しやから」とけんかになったことも

C

R・60歳
母・91歳

母の入院をきっかけに実家の片付けに取りかかっています。実家は、いる物、使える物、使えなさそうな物であふれかえっていて…。居間の机と廊下は、書類や手紙などが積み重なっています

D

T・50歳
父・76歳

実家の3階部分の物置に掃除機や健康器具、工具類、服や着物などが置かれています。足の悪い父には階段を上り下りして荷物を移動させるのは無理なので、処分しても生活に支障はないと思うのですが、使える物は捨てたくないようです

編集部では、リビング読者に「離れて暮らす親の家の状態」についてアンケートを実施。その回答には、「両親とも70歳を過ぎ、物を処分したり、増やさないように心掛けているようです」(チェリー・42歳)というケースもありました。

でもほとんどのケースは、「服を捨てられず、自室のクロゼットに収まらない分は別の部屋へ。『1カ所に納まるようにしたら?』と声をかけたら、好きなようにすると言われました」(FM・45歳)という声に代表されるように、子どもは実家の状態が気になるものの、親は子どものアドバイスを拒むというものでした。特に、親だけで暮らす家は、日々の掃除もままならず、事態が深刻になりがちなようです。

そこで、整理収納を実践する生前整理アドバイザー認定指導員の古田ゆかりさんに、親とのかかわり方と片付け方について聞きました。

「親の身を案ずる」というスタンスで

「高齢者は、今ほどは物がない時代を経験してきたため、生活用具を大量にストックする傾向があります。自分で整理ができているうちはいいのですが、高齢になるにつれて体力的な衰えから、重い物は持ち上げられないし、高いところにある物には手が届かない。細かい字が書いてある書類も、視力が落ちているので読むのがおっくうに。だから、手に負えないことは助けてほしいという気持ちはあると思います」と古田さん。

その一方で、「親にしたら、いつまでたっても子どもは子どもという思いもあるので、素直に子どもの手を借りられない」のだとか。「~せなあかん」といった親の行動を否定するような言い方や、「~して」という親に指示するような口調は、拒絶されやすいのだそうです。

古田さんのおすすめは、「新聞の束につまづいて転んだら心配。タンスの上の物が落ちてきてケガをしたら大変。そんな具合に、親の身を案じているという気持ちを表した〝片づけ〟の提案。親に、『それなら手伝って』と言われるようにするのです」

片付けには、散らかっていた年月と同じくらいの期間が必要と古田さん。親の価値観に合わせながら、じっくりと対応することが肝心なんですね。

教えてくれたのは、古田ゆかりさん

生前整理アドバイザー認定指導員。リビングカルチャー倶楽部で生前整理のセミナーを担当。11月28日(土)には「生前整理セミナー」を開催。詳細は「リビング京都」ホームページで

片付けの心得。■親の行動や言動を否定しない。■片付けは時間と体力がいるもの。■「心配だから手伝わせて」を信条に。

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