ホーム > > かけいぼ診断

かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

中学校入学で増える負担は?
子どものお金の使い方に助言を

夫48歳(会社員)  妻45歳(主婦) 子12歳

今春、子どもが中学生になります。部活の費用や塾代などの出費がかさみそうですが、家計で気を付けることはありますか? また、子どもは、これまでのお年玉や小遣いの残りを貯蓄し続けてきました。貯蓄額が10万円を超え、念願のゲーム機を買うか、さらに貯蓄に励むか悩んでいるようです。金銭感覚を養うコツについてアドバイスをお願いします。

「教育費」「通信費」など支出増
お金は目的別の管理がポイント

中学校に進むと、あらためてお子さまの成長を感じますね。同時に、教育費も気になる時期です。

今後、家計の負担が増すのは、塾なども含めた「教育費」、「通信費」、中学生で月平均2448円(金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」平成27年)の「小遣い」、部活動の費用をはじめとした「不定期な支出」といった項目です。もちろん、私立中学校に進学すると授業料の負担が圧倒的に重くなりますが、公立中学校の場合は、家計に対しての影響もそこまで大きくはないでしょう。生命保険や損害保険、被服費などに節約の余地がありそうなので、これらの支出項目のやりくりで吸収できそう。

もう少しだけ視点を先に置き、学資保険に追加して準備すべき大学費用や老後の生活費についても、検討してみてはいかがでしょうか。

貯蓄や小遣いなどへのアドバイスは、とても大切なことですね。近年は、金銭教育の一環として、小さい子どもを対象にしたセミナーなども多くなっています。こういった取り組みの目標は、あるだけの金銭を使ってしまうような習慣や感覚を身につけさせないことです。そのためには、「本当に必要なもの」と「欲しいもの」の区別が重要です。「すぐに使うお金」「誰かのために使うお金」「欲しい物を買うためにためるお金」などの目的別に管理できるようにすることが提唱されています。

これ以外にも、小遣い帳をつけることで管理能力を学んだり、手伝いなどの対価として金銭を得ることで勤労の必要性を感じたり。社会生活に役立つ力も会得することができればよいですね。

ご相談者の場合、お子さまは欲しいゲームのために貯蓄に励んできたという実績が、金銭教育のひとつの成果ともいえます。さらなるステップとして、「次に本当に欲しくて必要なもの」について、親子で話をしてみるのもおすすめですよ。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
山副 耕一

このページのトップへ