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質問

教育費と老後資金で3000万円
この貯蓄目標は適切ですか?

夫38歳(会社員) 妻35歳(会社員) 子4歳

貯蓄は、子どもが小学校から大学まで私立に進学することを想定した教育費と老後資金にあてるために、約3000万円を目標にしています。また、定年までに住宅ローンを完済したいと思っています。このような目標の設定は適切でしょうか? また、支出の改善が必要な部分、将来のために考えておいた方がいいことなどがあれば、アドバイスをお願いします。

65歳まで夫婦共働きで達成可能
教育費が膨らまないよう注意を

お子さまの成長が、ご夫婦の原動力になられていることと拝察します。仕事や家事、育児で、慌ただしい日々を過ごされる中で、明確な人生設計に基づくマネープランを立てておられて、とても素晴らしいですね。

今の家計で、約3000万円の貯蓄ができるのか、ご不安なようですね。この目標は、ご夫婦が仕事を退く年齢を65歳と仮定した場合、十分に達成可能です。老後資金の総額としては、できれば4000万~5000万円程度を考えていただきたいところですが、ご夫婦の個人年金と退職金を合わせると1600万円ほどあるので、目標は妥当といえるでしょう。

教育費は、年間の収支で対応可能。ただし、今後の注意点は、塾代・習い事代が膨らみすぎないようにすること。一般的に、保育園児などの塾・習い事代は、月7000~1万2000円程度です。ご相談者の場合、すでに月2万円がかかっており、やや高めになっています。私立小学校の入試が近づくと、さらに塾や習い事が増える可能性は十分にあります。

また、私立に進学した場合、塾・習い事代の月額平均は、小学校で5万円、中学校で2万6000円、高校で2万1000円。小学校に入学後、塾・習い事代が平均額よりも大きく超えると、老後資金の準備、住宅ローンの返済計画に支障が出る恐れがあります。そのような場合には、他の支出をカットしてでも貯蓄の費用を捻出する必要があるということを、頭に入れておいてください。

年間で約150万円の貯蓄ができているとのこと。年間の収支の差額から年間の貯蓄額を差し引くと、95万円が使途不明になっています。この解明が家計の改善ポイント。現状でも目標は達成できますが、塾・習い事の支出増にも備えられれば心強いはずです。一度、年間の家計を詳細に書き出して、総点検してはいかがでしょうか。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
薮内 美樹

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