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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

収支のバランスが分からず、いつも赤字。上の子が中学受験をした場合にかかる費用や、やりくりの仕方を教えてください。

夫43歳(会社員) 妻38歳(パート) 子8歳・4歳

忙しいご主人をサポートしながら可能な範囲で奥さまも働き、頑張っているご様子。しかし、家計は常に赤字のようですね。毎月少しでも貯蓄ができるよう、切り詰めていきましょう。

家計簿でまず目につくのが、習い事など「子ども関連費」の負担の大きさ。総額8万1500円は、手取り収入の約23%に上ります。「可能性を伸ばしてあげたい」という気持ちはわかりますが、将来のための備えも大切です。お子さまが小学生までの時期が「一番の貯(た)め時」。このタイミングを逃さないようにしてください。現在、お子さまそれぞれが3つの習い事をしているとのこと。まずは本当に楽しんでいる1つか2つに絞ることから、始めてみてはいかがでしょうか。

携帯電話代を含む通信費も高めです。ご主人は仕事に利用されるので難しいのですが、奥さまの分だけでもプランの見直しなどで負担を軽くできないか検討を。

上のお子さまは中学受験に興味があるようですね。塾に通い出してから、頑張っている子どもに「家計が苦しいから受験をやめて」と言うのは難しいもの。兄弟には平等に機会を与えたいので、下のお子さまの中学受験も考えた場合、2人分の費用を工面できるのか冷静に見極めてください。

私立中学の受験では小学4年生からの通塾が一般的で、3年間で約200万円の塾代が必要に。中学入学後の教育費は、私立の場合で習い事も含めて月11万円程度(文部科学省「子供の学習費調査」平成26年度)かかります。現在の貯蓄と家計では、かなり厳しいといえるでしょう。

場合によっては、公立の中高一貫校も視野に入れるなど、柔軟にお子さまの夢をバックアップしてあげてくださいね。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
八束 和音

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