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試写室・劇場から

芸能生活四十周年記念『川中美幸特別公演』

3月24日(金)まで大阪新歌舞伎座にて公演中

歌、芝居、語りからあふれる情緒に心が癒やされる

昭和の時代の歌に有って、近頃の歌に希薄になってしまったもの、それは“情緒”かもしれない。以前、私たちは、歌詞や曲に込められた“情緒”を楽しみ、心をときめかせてきたような気がする。芸能生活四十周年を迎えた川中美幸の舞台には、その“情緒”がたっぷりとあふれていて、文字通り心が癒やされる。

第一部は、川中美幸と松井誠、三林京子と曾我廼家寛太郎の二組の夫婦が織りなす、笑いと涙の人情喜劇「めおと喧嘩ラプソディー」。第二部は、「川中美幸オンステージ人 うた 心」。川中のヒット曲のメドレーに始まり、石原裕次郎、ディック・ミネなどの歌をカバーした往年の名曲の数々。さらに、“生きる博多人形”の異名を持つ、特別出演の松井誠の艶姿にも注目。そして、川中の新曲「津軽さくら物語」に続く大フィナーレへ。

川中美幸のユーモアあふれる見事な語りも功を奏して、劇場内に、心地よい温かさが広がる。今のご時世に必要なものは、やはりこの幅広い年代の心を潤す“情緒”なのでは…。

(文筆業 あさかよしこ 

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