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伴奏がついて完成度が増した、「御室音頭」が披露されます

耳に残る「御室音頭で ドン・ドン・ドン」のフレーズと軽快な盆踊り調の振り付け。昨年10月、右京区・御室学区体育振興会によって作られた「御室音頭」が、「御室音頭を広める会」により伴奏がつき、さらに完成度が増しました。8月、初披露となります!

7月中旬、記者が訪れたのは「御室音頭を広める会」の打ち合わせ。この日は、20人ほどのメンバーのうち10人以上が集まっていました。

早速踊りを見せてもらうと…、流れてきました! 今回作られた、太鼓や三味線、尺八、篠笛(しのぶえ)が使われた伴奏です。透き通った笛の音色が響きます。

この伴奏に合わせて、メンバーは前に進みながら盆踊り調に手を右にかざし、左にかざし。 

サビの「御室音頭で ドン・ドン・ドン」のフレーズ部分では、手で大きく作った丸で“O〟、その手を曲げて〝M〟、左上に丸を作って左足を伸ばし〝R〟を表します。御室の〝O〟〝M〟〝R〟ですね。

メンバーは、「まだあんまり覚えてないねんなぁ」「〝R〟で伸ばすのはどっちの足やっけ?」と言いながらも、振り付けを担当した御室学区体育振興会・檀林潤子さんの踊りを参考にしながらテンポよく踊っていました。

子どもたちが一堂に集まる祭りに

「御室音頭」が作られたのは昨年のこと。

「校区の子どもたちが一堂に集まれる祭りができればと思っていました。そのために、何かメインとなるような盛り上がれるものはないかと考えたところ、この音頭を思い付いたんです」と檀林さん。

そんな思いで、御室学区体育振興会が生み出した「御室音頭」。昨年10月に実施された60周年記念の区民体育祭で、歌と踊りが披露されました。

ですが、このときは“無伴奏”。

「思い付いたメロディーを膨らませただけで、楽譜も何もなかったんです」

とはいえ、子どもたちは同振興会のメンバーの後ろに連なり、次々と踊りだしたそう。

その盛り上がりを見た龍安寺商店街の勝山さんらが、「御室音頭」を多くの人に知ってもらいたいと呼びかけ、今年5月に「御室音頭を広める会」が発足しました。

このとき、新しく伴奏を付けようと思った理由はなんだったのでしょう。

「音頭をもっとしっかりとした形にしたくて。盆踊り調の演奏をつけたいと思いました」と、会長の清雲(せいうん)厚夫さん。もともとあったメロディーを楽譜に起こし、和の趣ある伴奏が付けられました。「太鼓や尺八などの楽器ごとに録音し、丸1日かけて編集したんですよ」とは、同会の片山直明さんです。

「伴奏がついたことで、より踊りやすくなりました」と、清雲さんは話します。

御室小学校6年生の有志と女性コーラス部の歌声を収録したCDも制作。「広く地域の人に親しんでほしいので、保育園や幼稚園、デイセンターに配る予定です」(勝山さん)

8月13日(日)には、御室小学校でメンバーが踊る「お披露目会」が行われます。時間は午後6時30分~7時。念願の祭りは、来年の夏に実施予定。歌、踊り、伴奏の三つがそろった「御室音頭」が主役になりそうですね。問い合わせは、「御室音頭を広める会」の清雲さん=TEL:090(3160)8854=まで。

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