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京都と〝笑い〟

〝笑い〟といえば大阪。そんなイメージがありますが、笑いを文化として捉えると、京都にも独自の特徴が見えてきます。芸風、歴史、観客のツボなど、〝お笑い〟だけにとどまらない京都の〝笑い〟について掘り下げてみました。

京都出身の兄弟漫才コンビ「ミキ」の昴生さん(右)、亜生さんに聞きました

昨年は「第46回NHK上方漫才コンテスト」で優勝するなど、注目を集めている「ミキ」

京都人〝京都好き〟笑いにも」

京都における〝笑い〟を知るため、まずは京都出身の芸人に話を聞いてみることに。記者が会いに行ったのは「ミキ」。兄の昴生(こうせい)さん、弟の亜生(あせい)さんによる漫才コンビです。

2人は、京都での公演が終わったところだそう。地元の観客の反応はどうでしたか?

「京都の劇場はアットホームですね。大阪の劇場はどこか試されているような感じもしますが、盛り上がりは大きいですよ」(昴生さん ※以下敬称略)

「確かに。大阪と比べると、京都の反応はちょっとおとなしめかも」(亜生さん ※以下敬称略)

大阪よりも、京都の観客は静かな印象とのこと。それも地域性なのですね。

「そういえば、今日、客席にお兄ちゃんの友達がおったよ」(亜生)

「うそ! 全然気が付かなかった。よう分かったな~。家族や友達がよく来てくれるんですよ。お客さんはうれしいことにご高齢の方も多くて。そこは京都ならではかもしれません」(昴生)

年を重ねても笑いを楽しむ、そんな京都の人の姿がうかがえます。

亜生さんより一足早く、漫才の道に進んでいた昴生さん。駆け出し時代の相方とは、新京極通近くの公園でネタ合わせをしていたといいます。

「新京極には『京都花月劇場』があったので、ダウンタウンさんといった先輩芸人さんたちが、近くの公園でネタ合わせをしていたと聞いたんです。僕たちも道行く若い人に、ネタを披露していました」(昴生)

京都の独特の文化もネタにしたい」

「兄ちゃんは高校の文化祭でもコントをやってたよね」(亜生)

「そうそう。僕たち2人とも左京区の北陵高校出身なんですが、チュートリアルさんも一緒。どうしても〝チュートリアルの母校〟と呼ばれるので、いつか〝ミキの母校〟と言ってもらえるように頑張りたいです」(昴生)

「僕は高校時代はサッカー漬け。大学は兄ちゃんと離れ、静岡に行ったんです。初めのころは言葉の違いに慣れず、関東の人を冷たく感じたりしました(笑)。関東のお笑いがスタイリッシュな気がするのは、言葉の違いもあるのかも」(亜生)

「そうかもな~。言葉といえば、僕たちは柔らかさを意識しています。例えば〝俺〟〝おまえ〟は使わなかったり。大阪の漫才スタイルとは少し違いますね」(昴生)

ネタには〝京都〟を取り入れるときもあるとか。

「やはり京都人は〝京都〟が好きですよね。京言葉や舞妓(まいこ)さんを盛り込んだりしたら喜んでくれます。よそもんが言ったら『よう知らんくせに』と反発されることも、京都出身の僕らが話題にすると京都の人は歓迎してくれているような気がします」(昴生)

「京都は独特の文化というか…、言い方が遠回しだったりとクセがあるでしょ」(亜生)

「地元が好きだからこその、誇りみたいなものもあるよな。そんな京都の文化をうまく笑いにしていけたらいいなと思います」(昴生)

地元が好き。その思いを受けた笑いが、さらなる〝京都愛〟につながっていくのかも!

〝お笑い〟から見た、
近頃の京都事情

読者アンケートで「週に1回はテレビでお笑い番組を見ます」との声が上がるように、お笑いの人気は根強いよう。

そうした京都のお笑い好きが集まるのが「よしもと祇園花月」。支配人の白仁田(しらにた)佳恵さんは、「来場者のうち6割以上は地元の方です」と話します。

「京都のお客さんは温かみがあって、出演者のネタに素直に笑ってくれますね」

来場者の中には、1987年まで新京極にあった「京都花月劇場」に通っていた人もいるそう。

「子どもや孫と一緒に来てくれる人も。昔から芸能が盛んな京都には、芸事を応援しようという気風が根付いていると感じています。これからも京都の笑いを盛り上げていきたいです」

  • 週に1回はテレビでお笑い番組を見ます。無心になって笑いに入り込めるので、気分がスカッとします(はな)
  • 私は大阪人、夫は京都人。やはり笑いのツボは違います。大阪人は笑いのツボを知り尽くしているというプライドがあります!(りのあやママ)
  • 東京の笑いはいまいち、と思うことが多いです。関西出身の芸人さんの方が面白く感じます(ハンコさん)

    八坂神社のはす向かいにある「よしもと祇園花月」

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