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民家の中の、絵本とボードゲームの世界

日曜・祝日に〝遊び場〟に変身する、とある民家。それが、右京区にある「ゆめいろたんけんたい」です。絵本、ボードゲームの魅力が感じられる、親子で過ごせる空間が広がっていますよ。

「2人でセレクトした本を並べています」と、創さん(左)と友香さん。こちらと隣の1室、2部屋が絵本のスペースです

「ゆめいろたんけんたい」の看板が立っていたのは、周りの家と変わらない一般的な民家。知り合いの家を訪ねるような気持ちでドアを開けると、「どうぞ。上がってください」と保育士の宮本創(はじめ)さんが出迎えてくれました。

創さんと妻の友香さんが自宅の一部を開放し、昨年10月に開いたこちら。「1階が絵本のスペースです」と案内された先は、絵本がたくさんある子ども部屋といった雰囲気の場所です。

「約600冊を並べています。先日来た親子は、特にこの仕掛け絵本を気に入っていました」と創さんが手に取ったのは「オズの魔法使い」。開くと、飛び出してくるように城や竜巻が! 

「迫力ある仕掛けに喜んで、繰り返し読んでくれました。飛び出す仕組みが芸術的で、絵本の奥深さを感じますね」

主に、短時間で手軽にできるゲームが用意されています

続いては2階へ。一見すると普通の和室ですが、棚に収納されているのはボードゲームばかり。こたつに入ってプレーができるという、アットホームさです。

「〝ボードゲーム〟という言葉は〝テーブルゲーム〟とほぼ同じ意味で使われていて、盤を使うもののほか、カードゲームも含みます。約300種類を集めました」

取材時は2人の利用者が対戦中。3、4色に塗り分けられた図柄のカードを、交代で置いていく遊びのようです。

「『KYOTO』というゲームをしています」とは、昨年春ごろからボードゲームに熱中する男性。ボードゲーム歴2年の女性は「図柄は日本庭園をイメージしているそうで、並べるときれいなんです。隣のカードと色をつなげていきます」と話します。

幅広い層に人気なのが「カタン」。

「盤上の陣地取りゲームといった感じです。〝開拓地〟や〝都市〟をつくっていきポイントを集め、10点先取した人が勝ち。小学生くらいからでも楽しめます。前に来た親子も熱く盛り上がっていましたよ」(創さん)

  • 2人は「KYOTO」で対戦中。「たくさんのゲームがあって、いろいろと試せるのが楽しいです」と話していました

  • 畑や森が描かれたボードや、サイコロ、カードなどを使ってゲームをする「カタン」。無人島を舞台にしています

保育士の経験から感じた親子の関係

もともと絵本やボードゲームが好きだったという創さん。保育士の仕事をする中で、「親子で一緒に遊ぶ時間が十分にとれていない」「子どもとどう遊んでいいか分からない」と悩む保護者がいることが気にかかっていたといいます。

「親子でゆったりと過ごせる場所をつくりたいと考え、『ゆめいろたんけんたい』を開くことに。絵本は親子で一つの世界を共有でき、ボードゲームをすれば自然と会話が生まれます。そんな魅力を伝えたいという気持ちもありました」

オープン前には、友香さんとともにボードゲームができるカフェなどを巡ってリサーチをしたとか。

「これからは利用者の声も取り入れて、すてきな空間にしていきたい。絵本やボードゲームが好きな人、地域の親子など、たくさんの方にこの場所を知ってもらえたらうれしいです」

「ゆめいろたんけんたい」の看板がオープン時の目印

右京区太秦安井辻ノ内町15―15(JR「花園」駅または地下鉄「太秦天神川」駅から徒歩約8分)、8yumeirotankentai@gmail.com。日祝の午前10時~午後5時にオープン。料金は大人(高校生以上)500円、子ども(4歳以上)250円。利用についての詳細はホームページ(http://www.tanosiku.net/)で紹介。

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