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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

もうすぐ夫が定年。賞与はほとんど、住宅ローンの繰り上げ返済に回してきました。子どもがおらず、老後の生活が不安です。

夫56歳(会社員) 妻48歳(アルバイト)

しっかりと引き締められた家計簿。食費は2万円に抑え、献立など日々工夫をされていることと拝察します。夫婦の小遣いを各収入の約10%に抑えるなど、支出のバランスも上手に取れていますね。教育費などがかからないとはいえ、住宅ローンを除く生活費が月15万円以下に抑えられているのは立派です。

支出にほとんど無駄はありませんが、日用雑貨費は少々高め。その他の費用が含まれているのかもしれませんが、雑貨だけの金額なら見直しも可能です。一方で、生命保険料が安いのも気になります。貯蓄がほとんどなく、ご主人に万が一のことがあった場合、奥さまの収入と遺族年金だけでは生活費が不足することに。ご主人の退職金が入るまでの間は、1000万円程度の死亡保障を掛け捨ての定期保険でカバーしておくと安心です。

住宅ローンの繰り上げ返済を最優先しているとのこと。しかし、予期せぬお金が出ていくこともあるので、少なくとも生活費半年分の貯蓄は必要です。ご相談者の場合は、120万円以上の貯蓄ができてから、繰り上げ返済を実行することをお勧めします。

ご主人は、定年後も再雇用で働かれる見込みのよう。現在の返済のペースを少し落としても、60歳前には住宅ローンの返済が終わり、払い込み済みの個人年金にも加入しているため、リタイア後は公的年金である程度余裕を持った生活ができそう。ご夫婦で支え合って暮らしていくために、最低限の病気や介護に備えるお金はしっかり確保しておきたいもの。健康状態などによっても異なりますが、各300万~500万円を見積もっておくとよいでしょう。

今の堅実な家計を維持しながら、健康にも留意して頑張ってください。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
八束 和音

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