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試写室・劇場から

神さまの轍(わだち)

2月24日(土)からイオンシネマ久御山ほかで先行上映、順次京都シネマで公開

©2018映画『神さまの轍』製作委員会

自転車で駆け抜ける青春!京都を舞台にした感動作。

主に舗装道路を高速で走る自転車をロードバイクと呼び、来る東京オリンピックでもそのレースが見られるのだが、このたび2人の若者を主軸とした、京都発のロードバイク映画が完成した。 同じ中学校に通う勇利(荒井敦史)と洋介(岡山天音)は、ロードバイクがきっかけで親しくなる。洋介にとって自転車は単なる趣味だったが、数年後に再会した時、勇利はプロのロードレーサーへの道を歩んでいた。驚きの目で勇利を見つめる洋介だったが…。

夢中になれるものを見つけられない洋介と、見つけたけれど迷いのある勇利。それぞれの悩みやかっとうが見る者にも浸透してくる。だが、世間はどうあれ、何かに一生懸命になる姿、その瞬間こそが美しいと映画は語っているようだ。

対照的な若者を演じるのは、テレビドラマでも注目の2人の俳優。最後のレースシーンではドキドキさせてくれる。緑に恵まれ、のんびりした風情の京都府井手町でロケが行われ、山田府知事も登場。監督は、商業映画初メガホンの作道雄。

(ライター 宮田彩未 

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