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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

子ども3人の教育費を最優先に考えてきました。今後、自分たちの老後資金の準備は、どうすればいいでしょうか?

夫52歳(会社員) 妻49歳(主婦) 子24歳(会社員) 子22歳・20歳(大学生)

私も同じような年代の子を持つ立場なので、これまでの努力と頑張りが大変よく分かります。教育費などの負担がなくなると、家計のやりくりは大きく変わります。

これから考えておきたいのは、ご自身も意識しておられる「老後資金」。徐々に貯蓄体制を整え、お子さまが大学を卒業する2年後から本格的な積み立てを。まず収支の見込みを確認し、目標額を設定しましょう。

年間の収入は、公的年金の受給見込み額330万円と、個人年金80万円(10年間)で合計410万円。一方、支出は、現在の生活費の70%にあたる年間330万円程度に。この結果、基本の生活費は無理なく準備できると見込めます。

お子さまの独立に伴って、教育費や通信費、食費などは減っていきます。住宅ローンの完済も併せて考えると、おのずと支出は抑制されそう。

次に、その他の収支を調整していきます。収入として想定できるのは企業年金、退職金、相続する遺産など。支出は、あと2年分の教育費、住宅リフォーム代、お子さまの独立時の支援費用、老人ホームの費用などが考えられます。

例えば、お子さまが大学院に進学するなど独立が遅れ教育費や生活費の負担が継続したり、予想外の高額な医療費が必要になるなどの可能性もあります。しかし、想定外の事柄に対する資金は、現段階ではあまり考慮しなくてもよいでしょう。

以上のような収支の見込みに基づき、2年後から毎月10万円、ボーナス時に100万円のペースでの積み立てを始めることが目標となります。

加えて、お子さまの独立で所得税と住民税の負担感が大きくなるため、「確定拠出年金」など節税効果のある制度の利用も検討してみてください。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
山副 耕一

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