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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

食事やお出かけなど、子世帯との交流が楽しみ。半面、その費用が負担に。老後の生活がやっていけるのか不安です。

本人61歳(会社員)

近所に2人のお子さまとそのご家族が住んでおられ、仲良く行き来されているとのこと。とても楽しい一方で、ご自身の老後資金への影響を感じておられるようですね。

家計簿を拝見すると、食費が手取り収入の約半分を占め、かなりの金額に上っています。お孫さんたちが食事に来たときのために、常に食材をストックされていますが、それが負担になっています。さらに、お孫さんたちとお出かけする際の費用も、ほとんど支払っておられる様子。年金生活になると家計は非常に厳しくなるので、今からスリム化が必要です。

「子どもや孫たちに喜んでもらいたい」という、優しいお気持ちはよく分かります。ですが、このままでは十分な貯蓄もできず、将来大切なご家族に負担をかけてしまうことになります。先々の見通しが厳しい状況を理解してもらい、援助の頻度を下げることをお勧めします。

まずは、食費の2割カットを目標に。最終的には、年金収入の20%にあたる4万円程度に抑えられるよう、徐々に減らしていきましょう。また、お孫さんたちとのお出かけの支出は半分に抑え、カット分をしっかり貯蓄して、可能な限り将来に備えてください。

リタイア後は車を処分して、食費や〝孫関係の費用〟を抑えることができれば、月12万円前後で生活することも可能です。しかし、65歳以降の年金の手取りが8万円弱の見込みなので、貯蓄を取り崩す必要があります。仮に、65歳時点の貯蓄が400万円あったとしても、8年程度で底をつきます。対策は、なるべく長く、少しでもよいので収入を得て、貯蓄の取り崩しを防ぐことです。何よりも体調にはくれぐれも気をつけて、頑張ってくださいね。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
八束 和音

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