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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

家賃補助がなくなるのを機に、マイホームの購入を検討。返済に無理のない金額は?貯蓄の目安も教えてください。

夫38歳(会社員) 妻34歳(パート) 子2歳・5歳

いずれ実家を建て替えて住むのが希望。しかし、秋には会社の家賃補助がなくなり、家賃負担が月10万円になるため、早々の中古マンション購入も検討されているよう。

まずは現状把握から。貯蓄があり、世帯所得が高く、今後も年間1.5%程度の昇給が期待できるご家庭ですが、支出もかなり高めです。個人年金保険や企業年金を除く年間支出は約600万円。車を所有しておらず、お子さまに関する費用がまだあまりかかっていない状況を踏まえると生活水準が高いといえます。

退職してから生活水準を落とすことは難しく、老後の必要額を多めに見積もる必要があります。65歳の退職時点での目標積立額は、4000万円プラス家の建て替え費。退職金や個人年金保険などを考慮して、購入可能な中古マンションの価格を諸費用込みで試算すると、2000万円程度です。現在、年間で120万円ほどある使途不明金を70万円程度に抑えることができれば、3000万円でも可能です。

後々、マンションの売却額を建て替え費用にあてることも。ただし、よほど立地や学区がよいなどの利点がない限り、資産価値はあまり期待しない方が賢明です。

お子さまの進学は、大学が必要であれば私立もお考えとのこと。教育費がピークの時点でも、年収の範囲で十分やりくりできるでしょう。また、50歳までは年間200万円近く貯蓄ができるはずなので、住宅ローン減税効果が期待できる間は活用し、金利上昇でメリットがなくなれば一括で繰り上げ返済の実行を。

なお、諸費用込み3000万円で住宅を購入した場合、住宅関連費を含めて65歳までの住居費の累計額は約4000万円。賃貸との比較、資産運用も考えてみて。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
薮内 美樹

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