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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

将来のことを考えて、夫名義で資産を運用。妻も積極的に関わった方がいいでしょうか? 貯蓄についてアドバイスを。

夫43歳(会社員) 妻41歳(会社員) 子6歳

収支を細かく把握し、計画的に貯蓄や投資信託の積み立てを行うなど、しっかりと管理されている家計簿です。

現在、夫名義で個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」と非課税の少額投資「NISA(ニーサ」)に加え、株式や投資信託なども保有。預貯金とのバランスに苦心されていますが、多くの要素が関係してくるため、一概には言い切れません。

ただし、株式や投資信託を保有するなら、運用益課税が非課税になるニーサを利用した方が有利。妻名義のニーサ口座を新設し、保有株などを買い直すといいでしょう。運用益に加え、掛け金も非課税のイデコは、原則60歳まで現金化できない点がデメリットでなければ、積極的に利用するのも手です。

投資の限度は、ステージアップのイメージで考えて。まず、万一のための預貯金の準備を。会社勤めなので、半年分の生活費にあたる200万円程度を確保。次は教育費や住居費ですが、現在の預貯金と子ども保険で、ほぼ準備できています。ですので、以降は、老後資金を視野に入れた資産運用に軸足を置いてください。老後資金などにもめどが付いたら、消費者物価指数の上昇率(インフレ率)程度の収益を目標に、あまり無理をしない運用としましょう。

また、夫の健康状態を考慮し、収入減は覚悟の上で転職も検討しておられるとのこと。支出などを今のままの水準で考えると、月々の黒字分の10万円程度は収入減の許容範囲。もちろん、子どもにかかる教育費が膨らんだり、将来の公的年金がより不安定になった場合などにいくらかの影響は考えられますが、健康には代えられないものもあります。ご夫婦で話し合って、よいバランスを探ってみてください。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
山副 耕一

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