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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

貯蓄は夫婦の退職金。取り崩さずに生活していますが、今後が不安です。自宅を改築するか、駐車場に土地活用するかも検討中。

夫64歳(契約社員) 妻65歳(主婦)

長い間共働きで頑張られた結果、充実した公的年金と貯蓄がありますね。運用を行ったり、年金の繰り下げを活用するなど、上手にマネープランを立てられています。

現在、月々の収支ではお金がほとんど残らない状況。お気づきのように、お小遣いや交際費の支出が目立ちます。親戚づきあいが多いとのことですが、さまざまな人とのつながりは「これからの生活」を豊かにしてくれるもの。赤字は出ていないので、当面は現状維持でもOKですよ。

ご主人が契約社員を辞めた後、4月以降の生活が不安なようですね。給与収入はなくなりますが、ご主人の老齢基礎年金が支給に。また、奥さまは、4月から老齢厚生年金の受け取りを開始して、老齢基礎年金のみ70歳まで繰り下げる予定。これにより、世帯収入は今とほぼ同じとなります。健康保険料などの負担を考えると手取りは少し減りますが、「お小遣い」「交際費」を2割カットできれば、収入の範囲でやりくりも可能です。

ご自宅はリフォームが必要で、予算の枠も知りたいとのこと。仮に1000万円を充てたとしても、約4000万円のお金が残ります。公的年金も十分な水準なので、ある程度の見通しは立てられそうです。 自宅の土地を駐車場にして、その収入で新たにマンションを購入する案も検討されていますが、賃料相場の崩れや満車とならないリスク、固定資産税の負担増も考慮する必要があります。また、マンション購入時の税金や登記などの諸費用で貯蓄の取り崩しが生じる恐れもあります。駐車場収入や稼働率にもよりますが、無理のない金額でリフォームをして現在の自宅に住み続ける形が、負担が少なく堅実な選択といえるかもしれません。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
八束 和音

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