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コレ読んで!

パリのカフェをつくった人々

玉村豊男 中公文庫・900円

パリのカフェの生みの親は、愚直でまっすぐな人たちだった

パリのカフェ経営者の8割以上がオーヴェルニュ地方出身者。
ミネラルウオーターが有名なオーヴェルニュですが、フランスでは貧しい田舎の代名詞といわれるところ。たいへん驚きました。

本書によると、彼らの成功の秘訣(ひけつ)はその実直な“県民性”。頑張り屋で人の嫌がる肉体労働を好んでやり、水運びや炭運びでパリの人々の評判を得て身を興しました。正直者はばかをみるという言葉を跳ね返すまっすぐなスタイルで財を蓄え、やがてカフェという業態をつくり出します。楽してもうけることを潔しとしない人たち。

私は店を持つずっと前に本書を読み刺激を受けました。事を成し遂げる正攻法を教えてくれます。

【紹介者】
月と六ペンス 柴垣希好さん

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