ホーム > > かけいぼ診断

かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

子どもが欲しいが収入減で不安。どうすれば貯蓄を増やせますか?

京都府 夫27歳 妻31歳

できれば3年以内に子どもが欲しいのですが、昨年から夫の収入が月5万以上減り、貯蓄が減り続けているため、なかなか実行に踏み切れません。また、自宅が駅から遠く不便なため、夫婦の通勤には車が必要なのですが、ほかの家庭より車にかかる費用が多いように感じています。将来のために、どのようにすれば少しでも貯蓄ができるか教えてください。

3年間で貯蓄額100万円を目指し、
支出と車保有の見直しを!

夫の収入減で、普通車から軽自動車に乗り換えられたそうですね。子どもが欲しいという希望に向かって、夫婦で節約に取り組まれている様子がうかがえます。不安のない家族計画実現のために、まずはいくらくらい備えがあれば良いかを把握しましょう。

子どもを持てば、奥さまは退職し、車1台は売却予定とのこと。車にかかる費用(自動車保険料、ガソリン代、車検・購入資金積立)のうち半分がカットできて2万7650円、子ども手当1万3000円を受給するとして、計約4万円がプラスに。ですが奥さまのパート収入8万円がなくなるため、今より4万円程度、赤字が増えることに。

仮に、奥さまが再就職するまで2年を要するとすれば、最低限準備しておきたい金額は4万円×24カ月で約100万円。現在貯蓄が20万円あるので、残りの80万円を3年間でためることを目指してみては。年間では27万円、月々では2万2500円の貯蓄となります。現在、毎月赤字の家計から、この2万2500円をどう捻出(ねんしゅつ)するかがカギ。まず、食費や日用品などの雑費は、できれば計5000〜1万円程度節約を目指して。次に保険料。子どもができるまでは高額な死亡保障は必要ないでしょう。医療やがん保険を中心に、共済保険などを利用すれば1万円ほどカットができそうです。

住宅返済積み立ては、将来の繰り上げ返済を目的に積み立てているのであれば、しばらくは、優先順位の高い出産後の備えに回して。これで2万5千円以上貯蓄できるでしょう。2台の車のどちらかを思い切ってバイクに換えることができれば、さらに上乗せも。

また、手取り収入の34%を占めている住宅ローンも、家計を圧迫している大きな要因。今後、夫婦の収入アップが期待できず赤字家計が続くようなら、住宅売却の検討も含め、再プランニングを。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
薮内 美樹

このページのトップへ