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試写室・劇場から

【試写室から 年末Special】 年末年始おすすめ映画

本欄は皆さんと映画館をつなぐ窓口、今年もご愛読ありがとうございました。
年末年始も、話題作や心を動かすすてきな作品が登場しますよ!

時代劇

最後の忠臣蔵

12月18日(土)からMOVIX京都、T・ジョイ京都で公開

©2010 「最後の忠臣蔵」 製作委員会

生き残った志士の感動秘話

赤穂浪士四十七士による討ち入り事件は、『忠臣蔵』として長く語り継がれているが、この映画は生き残った2人の男に焦点を当てたもの。生き証人としての使命を与えられた寺坂吉右衛門と、今でいえばトップシークレットの任務を授かった瀬尾孫左衛門である。

役所広司と佐藤浩市の演技合戦に注目。とりわけ、哀愁をにじませた役所の存在感に圧倒され、クライマックスでは涙、涙。元島原の太夫だったという役どころの安田成美のほか、大石内蔵助役で顔を見せる片岡仁左衛門もすばらしい。また、人形浄瑠璃を用いた演出が、物語に深みを与えている。杉田成道監督。

ラブコメディー

人生万歳!

12月25日(土)から京都シネマで公開 ※保護者同伴が適切とされるPG-12指定

©2009 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.

“事件な”人々の幸せ獲得法

ウディ・アレン監督40作目となるこの映画の舞台は、彼が愛してやまないニューヨーク。かつては天才と呼ばれた物理学者ボリスのもとに、田舎から出てきたカル~いタッチの若い女性メロディが転がり込む。どう見ても不釣り合いの2人だが、彼女はボリスを愛していると思い込み…。

世間から浮いた人たちが交わって起こす大騒動。過激なユーモアで笑わせながら、ジグソーパズルの最後の一片がかちっとはまるようなハッピーエンドへと導く。ボリス役のラリー・デヴィッドのおかしみ、エヴァン・レイチェル・ウッドの愛らしさも印象的で、ほのぼのとした後味が残る。

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(ライター 宮田彩未 

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