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インタビュー

編集者兼ライター 黒田正子さん

「あなたはこの仕事、どうして選んだの? …あ、ごめんなさい。今日は私が取材される側だった(笑)」と
黒田さん。人と仕事への興味は尽きないようです(撮影/奥田珠貴)

京都は“仕事の街”として すごく面白いところです!

刀鍛冶、和裁士、能面師、アニメ監督…。京都府でさまざまな仕事に携わる人たちへのインタビューを、黒田正子さんが一冊の本にまとめました。



この春、出版された「いまどき京都職人カタログ」(武田ランダムハウスジャパン刊)。本書は、京都府の広報紙「きょうと府民だより」で、黒田さんが2006年より連載しているコラム「京都職人仕事百科」の中から40編を改稿し、収録したものです。

「京都には、よく知られていない面白い仕事がたくさんあって、どれもレベルが高い。京都は“学生の街”というけれど、実は、仕事をする場所としても面白いように思います」と黒田さん。

コラムでは、伝統産業に携わる人はもちろん、たとえば助産師のように、京都でその育成が盛んに行われた業種や、カヌー製造業、弦楽器製作業など「あまり知られていないけれど、実は京都に有名な工房がある」といった仕事に携わる人も紹介。どの人も「職人」として紹介されています。

「私、ごちゃまぜ思想なんですよね。伝統的な手仕事だけじゃなく、歴史が新しい職業も同列で紹介したかった。それと、超一流のベテランさんから、仕事を始めてまだ数年の若者まで、いろんな立場の人を取材し、“どうやってこの仕事と出合ってきたか”を聞きました。それが、これから仕事を探そうとする人たちへのヒントになるような気がして。どの言葉が心に響くかは、読む人によって違うでしょうね」

本書は、書籍化にあたり、仕事に関する問い合わせ先などの情報を追加。その職に就きたい人が具体的に行動を起こしやすい作りにしました。 「そうは言っても狭き門。それでもやりたい、10回・20回断られてもあきらめない人が出てきたらいいなと思います」

(文・佐竹香苗 

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