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インタビュー

京都国際舞台芸術祭プログラムディレクター 橋本裕介さん

76年、福岡生まれ。京都大学在学中に「劇団ケッペキ」に入団。京都国際舞台芸術祭は9月23日(祝・金)~10月16日(日)開催。プログラムはhttp://kyoto-ex.jpを。撮影/三國賢一

この舞台の評価は、見る人が決めていいんです

9月23日(祝・金)開催の「京都国際舞台芸術祭『KYOTO EXPERIMENT2011』」。プログラムディレクター・橋本裕介さんが語る芸術祭の魅力とは。



大学時代の劇団でのチラシ配りやポスター貼りが橋本さんの原点。「これをすることでお客さんが増える、その状況をつくれることが面白かった。で、欲が出て(笑)、この公演があるからではなく、こういう公演をしたらお客さんが集まるかも」と意識が変わったときが今の仕事のスタートでした。

昨年に続き2回目となる同祭。24日間という長丁場です。「もともとは、全国から人を集めるために考えたこと。1日に何回も公演をして、長い期間あれば京都に来やすいんじゃないか、あ、それって“演劇祭”だなって」

観客も舞台に参加

演劇・舞台といえば、東京で評価されたものが各地で上演されることが多い、と橋本さん。

「でも、この芸術祭は京都発。初めて上演されるものばかりなので評価は決まっていません。見る人が決めたらいいんです。見ているまさにそのときに“生まれている”ものをどう感じるかという声が舞台を作ります。観客も舞台に参加しているんですよね」

地元に住む私たちとしては、何度でも行きやすいというのがメリット。

「ぜひ複数の公演を見て、いろいろな発見をしてください。舞台って、切り口によっては普段の生活と関係なくはないんです。今回も、20年にわたる兄弟の物語があったり、ブログをテーマにした舞台もあるんですよ」

今年からは京都の“外”ともつながっていこうと、ブラジルのアーティストとの交流にも力を注いでいるそう。橋本さんの芸術祭は、もうすでに3回目、4回目へとつながっています。

(文・内山土子 

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