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試写室・劇場から

とある飛空士への追憶

10月1日(土)からTOHOシネマズ二条で公開

©2011 犬村小六・小学館/「とある飛空士への追憶」製作委員会

ダイナミックな空中戦と、
かなわぬ恋の余韻にドキドキ!

試写室を出たとたんに、「あ~、ロマンチック!」と声が出た。これが実写でも、そう言ったかどうかわからないが、アニメにはアニメならではの魅力的な世界があるのは確か。そのうえ、本作がしっかりと吟味され、見る者のハートをつかむ術を心得たアニメであったことも確かだ。

製作は、日本のアニメーションスタジオとして力を発揮しているマッドハウス。作り手たちは、オードリー・ヘップバーンが主演した名作「ローマの休日」をイメージしていたそうだが、この物語の骨子として、身分違いの恋がある。飛空士のシャルルは、その生まれゆえに幼いころから厳しい差別と迫害を受けてきたが、超一流の飛行技術を身につけたため、重要な任務を与えられる。それは、近々皇妃となるファナ姫を、戦争中の敵国の攻撃から守りつつ、皇子のもとへ届けること。

大空を舞うスリリングな冒険とともに、2人の間に流れる繊細な心情の描写に、すっかり心を奪われ、シャルルの男気や潔さについほれ込んでしまった。おとなと子どもも一緒に楽しめるファンタジーだ。声の出演は、神木隆之介、竹富聖花ほか。最近めざましい活躍を見せる奥寺佐渡子が脚本を担当、監督は宍戸淳。美しい旋律の主題歌「時の翼」にも、じっくりと耳を傾けて。

(ライター 宮田彩未 

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