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インタビュー

ギタリスト 田中彬博さん

「葵縁日」では絶滅の危機にあるフタバアオイを増やしていくという、上賀茂神社が行う「葵プロジェクト」の一環で作られた「あおいのうた」を演奏。
ほかの活動はホームページで。http://tanakaakihiro.com/ 撮影/竹中稔彦

世界のどこへ行っても、ギターに夢中な子は必ずいる

国際ギターコンテストで、昨年、アジア人初、大会史上最年少でグランプリに選ばれた田中彬博(あきひろ)さん。現在も京都を拠点に、国内外を飛び回ります。



田中さんが、アメリカ・カンサス州で開催された「第39回ウォルナットバレー国際フィンガースタイルギターコンテスト」で世界の頂点に立ったのは、24歳のとき。3度目の挑戦で、みごと快挙を果たしました。

「初めて参加したときは無冠、2度目は2位。でも、どうしてもグランプリをめざしたくて、再挑戦したんです。“順位が下がったらもったいないよ”と周りには止められましたけど(笑)」 とはいえ、「もっと上を目指したいから、チャレンジは自然なことだった」と田中さん。

「“気が向いたら、気が済むまで”というのがモットー。中学生時代は、当時あこがれていたギタリストが1日8時間練習すると聞いて、本当に8時間やってたんですよ」

地元から世界まで

現在は、ソロ活動のほかにセッションも。京都のお寺を舞台に、有名な尺八奏者と演奏したり、中学校の吹奏楽部の生徒たちと合奏したり…。

「どれも『一緒にやってみない?』と声をかけてもらいました。『この人とだったら、面白いことができそう!』とお互いが思える出会いに恵まれていることが、うれしいですね」 10月22日(土)午後1時からは、上賀茂神社の「葵縁日」に登場します。

このほか、2007年からは、楽器会社のサポートで、世界各地での公演も実施。訪れた国は11カ国となりました。

「かつての自分みたいに、ギターがうまくなりたくて仕方ない子たちがどこへ行ってもいます。今後は自分が、彼らが憧れるような存在になりたいですね」

(文・佐竹香苗 

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