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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

赤字続きで貯蓄できず将来が不安
家計運営にアドバイスを

京都府 夫32歳(会社員) 妻30歳(専業主婦) 子2歳

夫の会社の業績不振のため、給与はカットされ、ボーナスはここ数年出ていません。現在、妻は第2子を妊娠中。出産後は、第2子が1歳になるのを機に子ども2人を保育園に預け、パートに出ようと考えています。毎月何とかやりくりしようとしてますが赤字続き。将来の教育費や老後資金を考えると、貯蓄があまりできていないので不安が募ります。家計の見直し、将来の家計運営についてもアドバイスをお願いします。

コツコツと節約して赤字脱却
さまざまな手段で世帯収入増を

景気が好転しない中、業績の振るわない企業も多く見られます。その中でやりくりに苦心しながらも、頑張って家計運営に取り組んでおられることがよく分かります。

現在の家計が将来の家計の基礎になるので、まずは当面の安定性の確保を一番に考えましょう。家計の安定には、収入と支出の両方の改善が必要。収入面は、出産後奥さまがパートに出られることと、ご主人は待遇の向上を目標に転職活動中とのことなので、数年後に好転の兆し。世帯収入は、少なくとも月額10万円程度のアップが見込めると考えます。

一方で、新たに子どもの教育費・習い事の支出や積立が発生してくるため、気は抜けません。現在の支出の中では、やはり、レジャー・雑費の項目が目立ちますね。レジャー費は、家族のきずなを深めるためにも支出する価値がある項目ですが、それは家計に余裕がある場合の話。各支出のバランスを優先しなければいけないこともあります。何かと出費がかさむこともあるでしょうが、交際費と合わせて現状の金額に抑えることを目標としてみてはいかがでしょうか。通信費は割安なプランを検討し、各社を比較することで5000円程度カットする余地があると思います。大きなカットは難しいかもしれませんが、コツコツと節約を積み重ねて、当面の赤字を解消しましょう。

最後に、将来の家計運営について。「これからの日本は、高い経済成長が見込めないので、給与の上昇は期待できない」「税や社会保障の負担が増え手取り金額が減少する」など、マイナス面が強くなる可能性が高いと考えてください。そんな状況下だからこそ、ご主人の収入のアップ、パート収入を合わせたダブルインカム、さらには金融収益などのトリプルインカム、といった作戦を立てながら家計運営にあたる視点が、より必要になります。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
山副 耕一

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