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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

来月結婚、共働きで頑張ります!
支出や貯蓄についてアドバイスを

京都府 夫38歳(会社員) 妻35歳(会社員)

来月結婚し、新居での生活をスタート。支出はやりくりの目標額です。3480万円の住宅ローン(住宅金融支援機構・35年返済)を組む予定。3年間は夫婦と犬3匹の生活ですが、その後妻の両親と同居し、両親の家の売却代金の一部を繰り上げ返済にあてようかと考えています。子どもができたら、妻は産休を取り、仕事を続けるつもりです。2人ともひとり暮らしの経験がないため、支出や貯蓄等についてアドバイスをお願いします。

支出の目標額は、適正な水準
保障にかたよらず貯蓄を優先して

ピカピカのマイホームでの新婚生活、今からとても楽しみですね。家計の運営や住宅ローンの返済など新しいチャレンジもありますが、「いいスタート」が切れるよう頑張ってください。

  毎月の各支出の目標値を挙げておられますが、生命保険料を除いてほぼ適正な水準です。この数字に近付けられるようなやりくりを目指しましょう。また毎月の貯蓄目標は、当面手取り収入の15%としてください。マイホームを持つと、ローン以外にも固定資産税等のコストが生じますので、住居費の予算も忘れず見込んでおきましょう。 現在の生命保険料は手取り収入の14%にも上り、かなりの負担です。「住宅ローンを組む際に加入する団体信用生命保険(以下団信)は利用せず、加入中の生命保険でカバーを」と検討されているとのこと。これを機会にもう一度しっかり見直しておきましょう。

団信はローンの残高の減少とともに保障が小さくなり、保険料も下がるため、今後の見直しの手間が省けるというメリットがあります。住宅ローンの返済がなくなれば、夫婦おのおのの収入でも生活費がほぼカバーできる計算に。現時点では大きな死亡保障は不要と考ることができます。

住宅金融支援機構には連帯債務者である夫婦2人で加入できるタイプの団信があり、どちらか一方が亡くなっても住宅ローンの全額が弁済されます。例えばこれに加入し、現在加入中の医療保険のみ残して、夫婦おのおのが1000万円の「定期保険」で死亡保障を確保するという形に変えれば、年間の保険料負担を今より35万円以上軽くすることができます。今後徐々に保険料の負担が減っていくため、出産等の支出増に備えることも可能です。

万が一の保障と貯蓄のバランスを取りながら、今は手元のお金を増やすことを優先事項にされてはいかがでしょうか。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
八束 和音

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