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インタビュー

女優 由美かおるさん

京都市生まれ。62年、西野バレエ団入団。
15歳で「11PM」に西野皓三さんの企画・構成・振り付けでデビュー、以後映画・テレビで活躍。
86年〜2010年、「水戸黄門」レギュラー出演。
厚生省「医療審議会」委員、大阪国際女子大学客員講師などを歴任。

チャレンジし続ける情熱が内面の若々しさにつながって

子どもが独立して、やっと自分の時間を楽しめるようになるのが、50代から。そこで、50代からの毎日をより充実させるためのさまざまな情報を集めた特集をお届けします。まずは、62歳を迎えた今でも、デビュー当時から変わらぬ魅力を放ち続ける由美かおるさんにインタビュー。華やかな美貌、キュートな笑顔、さわやかな色気…。どうしたら、あんなに若々しいままでいられるのか、その秘訣(ひけつ)を探ってきました。



「おはようございます!」。さっそうと登場した由美さん。美しさにも圧倒されましたが、驚いたのはその生き生きとした快活さ。小柄でほっそりとした体からあふれるパワーが、こちらにも伝わってくるようです。 由美さんといえば、人気時代劇「水戸黄門」を思い出す人も多いでしょう。

「『水戸黄門』では25年もの間レギュラーを務めていたでしょう。その間、暖めていたことがいろいろあったんです。番組を卒業した今は、それに打ち込んで忙しく過ごしています」

その一つが語学。「もともと英語は学んでいたのですが、もう一度基礎からやり直すことにしたんです」。そのおかげで、仕事を兼ねて海外を訪ねることも増えたのだそう。「数年前から始めたアコーディオンで、シャンソンの曲を弾き語りするために、フランス語も習っています。さまざまな国の音楽をその国の言葉で歌いたいです」

この秋にはパリで貼り絵の個展を開き、会場でアコーディオンのミニコンサートも行った由美さん。「私の貼り絵は幾何学に基づいたもの。三角すいに切り目を入れて広げ、パズルのように貼っていきます。エッシャーの不思議絵のような面白さのある作品なんです」 由美さんのパワーの源、長年実践している「西野流呼吸法」の講演も全国で行っています。 「私の師・西野皓三先生が創始された、身体のすみずみまで有効酸素を行き渡らせる呼吸法で、細胞レベルで活性化され、エネルギーにあふれてきます。毎日を元気に過ごす活力と、15歳から変わらぬ3サイズを保っているのは、この呼吸法のおかげです」

“今生きている”ということを大事にしたい

京都出身の由美さん。「京都はいつ行ってもほっとする、大好きな街」と語ります。「京都の人は古いものを大切にする一方で、新しいものも好きです。私もそう。古い良いところは残しつつ、新しいことにもどんどん挑戦したい」

アコーディオンも貼り絵も、ここ数年で新たに始めたものだそう。

「いくつになってもチャレンジ精神は大事にしていたい。失敗も多いけど、それだけに達成感は大きいし、あきらめずに挑戦し続けることが喜びです」

その旺盛なチャレンジ精神が、若々しさの秘密でもあるのでしょうか。

「誰でも外見の若さには限界がある。だから何かに挑戦したり、感動したり、喜んだりする、内面の若々しさが大切だと思うんです。みんないつかはお星さまになっちゃうんだから、今生きていることを、五感を研ぎ澄ませて楽しみたいです」

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