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コレ読んで!

島はぼくらと

辻村深月 講談社・1575円

戻る場所、戻りたい場所はありますか?

この夏、瀬戸内の島を訪れました。海に浮かぶ島々は美しく、そこには緩やかな時間が流れていました。

本書はそんな瀬戸内のとある島が舞台の高校生4人の物語。過疎化を食い止めるべく、この島では積極的にIターン者を募り、人口の減少を食い止めてきました。島という独特のコミュニティーの中で目の当たりにする人間関係や、島に古くから残るしきたりを背負いながらも、一生懸命に生きる主人公たちの姿が力強く描かれていて、さわやかな感動を与えてくれました。

一度は島を出る若者たち。「それでもきっと子供たちは島に戻って来る」という言葉が印象的でした。

【紹介者】
ことばのはおと 中村仁さん

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