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試写室・劇場から

王の涙―イ・サンの決断―

12月26日(金)からT・ジョイ京都で公開

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実在した王をめぐる暗殺計画、そのゆくえをスリリングに活写

若くして朝鮮王朝の第22代王に就任したイ・サンは、のちに名君と呼ばれた人物であるが、常に生命の危険におびやかされていたという。それはなぜか。本作は、史実として残されている事件にフィクションを加え、ダイナミックな歴史絵巻をひもとくような快感を与えてくれる。

運命の1777年7月28日、映画はまさに刺客が王を狙おうとする場面から始まり、そして約20時間前に戻って物語が進められる。決行の時に向けてカウントダウンされていく語り口には、本当にドキドキさせられる。父王のなぞめいた死、宮廷内の激しい権力争い、イ・サンが唯一心を許す家臣のカプス、その彼が抱え持つ悲しい過去。そういった人物模様が少しずつ明らかになっていき、大きなドラマを作り上げる。そして、壮絶なクライマックスの戦いのシーンへとなだれ込んでいくのだが、その緊迫感と悲壮感はすさまじい。

除隊後初出演のヒョンビンが悩める孤高の王を好演。チョン・ジェヨン、チョ・ジョンソク、ハン・ジミンが共演し、イ・ジェギュがメガホンを取った。若きイ・サンを襲った暗殺計画は、涙とともに彼の人生にしみついたのだろうか。映画のように、彼からもぎ取られた大切な存在の重み、それこそが彼を名君にしたのかと想像する。

(ライター 宮田彩未 

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