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インタビュー

俳優 高橋惠子さん

1955年、北海道生まれ。1970年「高校生ブルース」(大映)で、主演デビュー。

「女優としての還暦」を目標に、しなやかさ保ち続けたい

50代からの日々をイキイキ過ごすための情報をお届けする「大人タノシ」。今回は高橋惠子さんの登場です。今年は高橋さんにとって、還暦を迎えた年であり、芸能生活45周年という記念すべき年。節目にあたって思うこと、そして今後についてお話を聞きました。



名作の舞台を通して日本の良さを伝えたい


2014年東京・明治座での公演

大阪・新歌舞伎座4月公演「細雪」は、4月3日(金)〜26日(日)。出演は、高橋惠子、賀来千香子、水野真紀、大和悠河ほか。1階席9500円、2階席5000円ほか。問い合わせは新歌舞伎座テレホン予約センター=TEL:06(7730)2222

「今まで以上に仕事に力を注いで、女優としての還暦を目標に頑張りたいですね」。芸能生活45周年の抱負を、そう語ってくれた高橋さん。今年は、舞台中心の活動になるといいます。

その第1弾となるのが、舞台「細雪」。1966年の初演以来、数々の名女優たちが出演してきた伝統ある作品で、高橋さんは、2008年から長女・鶴子役を演じています。

作品の舞台でもある大阪での公演を控え、「いよいよ本拠地に乗り込むような気持ち。もう一度、一から方言指導を受けて臨みたいです」と気合十分。長く演じているだけに、作品への思いもひとしおです。「谷崎潤一郎の『細雪』は昭和を代表する傑作。日本の四季や、日本人の繊細な美意識、家族の情愛がきめ細かく描かれており、日本の素晴らしさを実感します。皆さまに日本の良さをお届けするために、今後もずっとこの舞台を上演してほしい。次世代へバトンタッチできるよう、精いっぱい演じています」

京都の着物文化を応援したい!

「細雪」は衣装も見どころ。「豪華な着物が広がる虫干しのシーンはとても華やか。観劇もお着物でぜひ」

着物に対する思い入れの強い高橋さん。「着物の文化は、なくしたくない大切なもの。海外の映画祭でも、着物なら決して周りに引けを取りません。京都でも着物の職人さんが減っていると聞くと心配で…。最近も、京都の職人さんが手がけられた着物を手に入れました。京都の着物職人さんたちに少しでも元気になっていただくためには、良い着物を買うことも大切ですよね」

夫である映画監督の高橋伴明さんは京都造形芸術大学映画学科の学科長で、年の半分は京都で生活中。夫婦ともに京都で過ごすこともあるのだそう。「離れて暮らすことが倦怠(けんたい)期防止になっているのかもしれません(笑)が、元気なうちに夫婦の時間を増やしたいですね」

(文・吉永美代 

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