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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

貯蓄を取り崩して不妊治療中
家計に無駄はないでしょうか?

夫35歳(会社員) 妻36歳(パート)

結婚2年目の夫婦です。昨年から不妊治療をはじめました。体調がよいときだけ治療を受けるのですが、その月は、大幅に赤字が出ています。今は、貯蓄を取り崩しながらなんとかやりくりしています。家計に無駄なところはないでしょうか? アドバイスをお願いします。

「払い済み保険」の利用も一考
節約しつつ、リフレッシュを

貯蓄を支払いに充てながら、治療に取り組まれているとのこと。経済的にも精神的にもかなりの負担がかかると拝察しますが、ご夫婦で力を合わせ、堅実に頑張っている様子が伝わってきます。

支出で気になるのは、ご夫婦の生命保険料です。貯蓄性が高いものが中心ですが、負担を下げて赤字を減らすことで気持ちを軽くできるはず。終身保険や養老保険は、解約返戻金で保障を継続する「払い済み保険」という形に切り替えることができます。保障が小さくなり付加していた特約は消滅しますが、契約そのものは継続できます。

「払い済み保険」と掛け金の安い定期保険などを組み合わせて、必要な死亡保障と医療保障をカバーすれば、保険料をぐっと減らすことも可能です。奥さまの医療保険は、過去の大病で加入が難しいようなので、こちらは見直しをせず大切にしてください。

その他の支出で見直しが可能なのが、通信費です。現在、インターネットまで含めると手取り収入の7.8%を占めていますが、理想の水準は5%。中でも、携帯電話の料金は、大きな負担になっています。保有形態やキャリアの見直し、割引プランの上手な活用などで、少なくとも2割のカットを目指しましょう。

また、食費・外食費は、ぜいたくというわけではありませんが、節約の余地がありそう。こちらも2割のカットを目標にしましょう。  ボーナスは、月の赤字を補てんしたり、治療代に一部充てていると思われますが、ご夫婦でリフレッシュする予算を計上するのもおすすめです。厳しい家計ではありますが、ちょっとした旅行などでリラックスできれば、「明日からまた頑張ろう」という元気が湧いてくるはず。

お忙しく、体力的にも大変な日々ですが、ぜひ生活を楽しんで二人でくつろげる時間も持ってくださいね。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
八束 和音

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