子ども2人、扶養控除内で可能
今のうちに可能な限り貯蓄増を
細かく家計簿をつけ、支出をしっかりと把握されています。保育園費用も含めて月9万円以上も増える出産後の家計を予測し、雑費や冠婚葬祭の積み立てをするなど、とても計画的な運営ができていますね。
家計簿をみると、食費や水・光熱費など上手に抑えられています。支出の中では通信費が高めなので、自分たちに合う料金体系になっているか、インターネットも含めた割引プランなども考えてみましょう。
2人目のお子さまを持てるのか、経済的な面で不安を感じておられるとのこと。子どもの教育費は進学先で大きく変わります。大学のみ私立で自宅通学、高校までの学費は通常の家計から、大学の学費だけ別に準備すると仮定しましょう。15歳まで支給される児童手当を全て貯蓄すると約200万円になります。現在の貯蓄からお子さま1人につき300万円を教育資金に充てると、500万円の確保が可能。文部科学省のデータによると私立大学の学費は約450万円なので、このお金でカバーできる計算になります。
小学校から高校までの塾や習い事、大学入学後のさまざまな費用はかかりますが、今の家計なら問題はありません。仮に、奥さまが退職し扶養の範囲内の収入(上限103万円)になっても、大丈夫な水準ですよ。子どもは授かりものなので、計画通りにいかないことも。あまり心配しすぎず、2人持つことを前提に、可能な限り収入を得て貯蓄を増やしておかれてはいかがでしょうか。
金利が上がる11年目に繰り上げ返済を検討されているようですが、返済は早期に行うほど効果が高いもの。今のタイミングで300万円の繰り上げ返済をすると、4年3カ月程期間が短縮され、158万円の支払い利息が浮いてきます。お子さまの教育資金をある程度は残しながら、早期に実行するのも一手です。