ホーム > > かけいぼ診断

かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

住宅補助がなくなるタイミングで
住み替えるか住宅を購入するか思案

夫 31歳(会社員) 妻 32歳(主婦)

妻は妊娠を機に退職し、5月に出産予定です。現在、ボーナス以外に月々の貯蓄が全くできていません。3年後には夫の会社からの住宅補助がなくなる予定。そのタイミングでマイホームを購入するか、それとも今より家賃が安い賃貸物件に引っ越しをする方がいいのか悩んでいます。

家計をスリム化し貯蓄増に努めて
住み替えか購入かは慎重に検討を

まもなく第1子が誕生されるとのこと、今からとても楽しみですね。出産後は忙しくなりますが、お子さまのためにも家計のやりくりを頑張っていきましょう。

家計簿を拝見すると、食費や水・光熱費、通信費などはバランスよく抑えられています。しかし、まだ新婚であるためか、数字上は黒字なのに毎月の貯蓄がゼロで、使途不明金が3万円近くもある計算に。「その他」の支出も多くなっています。被服費や化粧品、美容関連や書籍、NHK受信料などが含まれるようですが、まずは細かく支出を把握して、2割のカットを目指してみましょう。各支出の金額がわかればどこに無駄があり、節約できるのかが明確になりますよ。「その他」の支出と使途不明金を減らして、毎月少なくとも3万円は貯蓄できる家計が理想です。

また、支出項目に生命保険料がありませんが、今後しばらくはご主人の収入が頼り。家族も増えるので、生命保険の内容もチェックしておきましょう。

3年後に住宅補助がなくなり、自己負担が大幅アップするようですね。その際に住宅を購入するか、賃貸を住み替えるか。

マイホームの適正額を計算するためには、月々の住宅ローンの返済にいくら回せるかを知る必要があります。そのためにも、まずは家計の細かな把握に努めましょう。住宅購入後には、固定資産税や維持管理費などの住居費が年間30万~40万円必要になります。以上を前提にすると、月々3万円とボーナスを全額貯蓄できる家計であったとしても、今の住宅費程度が毎月のローン返済額の限度となります。

現時点でどうするのかを決めるのではなく、当面は家計をスリム化し貯蓄を増やしていきましょう。その上で、3年後にマイホームを購入するのか、賃貸住まいを続けるのがよいかをじっくりと検討してください。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
八束 和音

このページのトップへ