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試写室・劇場から

ガール・オン・ザ・トレイン

11月18日(金)からTOHOシネマズ二条で公開

©Universal Pictures

複数の容疑者に振り回される!大人のための秀逸ミステリー

読書の秋というが、この映画は本を読んでいるような気分になれる。実は、原作は世界でベストセラーになっているポーラ・ホーキンズ著の話題作。からみあう人物図の中から浮かび上がる怪しい人たち、それぞれが容疑者になりうる動機を抱えていて、見る者の頭をミステリー的なスリルでいっぱいにする。

ヒロインのレイチェルは離婚した後、ひそかに一つの光景に夢中になっていた。それは、通勤電車の窓からながめる、線路沿いに住む仲むつまじい夫婦の姿。ところがある日、レイチェルは自分の目を疑う。その妻が、別の男と抱き合っている現場を目撃、彼女がやがて死体で発見されるに至り、レイチェルの言動は疑惑の的に…。

この物語には3人の主要な女性が登場する。心に傷を持ちアルコール依存症のレイチェル、彼女の元夫と結婚しているアナ、そして殺されたメガンという若妻。彼女たちの表と裏の関係が次第に明らかになるにつれ、周囲の男たちも怪しさを増してくる。

通勤電車という交通手段と、レイチェルの記憶の消失が、物語を面白くさせていると思う。犯人が解明された後の結末もいい。エミリー・ブラント主演、テイト・テイラー監督。12歳未満は成人保護者の同伴が適当なPG12指定。

(ライター 宮田彩未 

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