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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

第3子が誕生しました。学費がかさみ出す10年後までに、貯蓄はどれくらいあるとよいですか? 節約法も教えてください。

夫39歳(会社員) 妻35歳(主婦) 子0歳・2歳・4歳

新しい家族の誕生は、うれしいですね。家計簿を拝見すると、これまでのやりくりの成果から、着実に貯蓄ができています。世帯主が30代の家庭の金融資産は、平均395万円(2016年金融広報中央委員会)。その水準をかなり上回っていて、とても優秀です。

しかし、お考えの通り、お子さまたちの年齢が近く、高校・大学への進学が重なる時期にはかなりの出費に。今のうちから計画的に貯蓄することは、とても重要です。

支出は、大きな無駄がなく上手に抑えることができています。その中で負担が大きいのが「食費」。将来的には見直しを考えたい項目です。今は、家計にゆとりがあり、妊娠から授乳期はきちんと栄養を取りたいのでこのままでOK。出産後、一段落して時間の余裕ができたら1~2割削減を目指すとよいでしょう。

また、このタイミングでご主人の生命保険の死亡保障に不足がないかチェックを。貯蓄が約1100万円あるご相談者の場合は3000万円を目安に、足りなければ掛け捨ての定期保険で保障を上乗せすれば安心です。

私立大学の学費は、文部科学省の調査によると4年間で約450万円。高校までの学費は、公立なら生活費から出すケースが多いため、まずはこの金額の3人分を貯蓄の目標にしてください。分かりやすいのが、児童手当は全額を積み立てて、それと同額を上乗せするという方法。児童手当は、3歳まで月1万5000円、中学卒業まで月1万円なので15年間で198万円に。この同額が貯蓄できれば、約400万円を高校入学前に準備できます。受験や通学の費用なども必要なので、余力があるうちにさらに貯蓄に回すことを心がけて。3人のお子さまのために頑張ってくださいね。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
八束 和音

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