日本の一文 30選
中村明 岩波新書・864円
プロの作家が生み出す名表現 その技術、味わい方を案内します
「すごい」とか単に「面白い」とか、そういう広くて浅くて無責任な言葉が原稿に頻出しがちで困ってしまう。思いや考えはもっと複雑なニュアンスの集合体なのに、それをうまく言葉に乗せられないもどかしさ。日本語にはあらゆる機微を表現しうる言葉がそろっているのにふがいなく思う。
一流作家たちの名表現を抜粋し、その技術と味わいの勘所を案内する本書。彼らの書く言葉の一つ一つは選ばれてそこに並んでおり、裏側には書き手自身がしっかりといる。内面からにじみ出る独自の言葉を探し求めることこそが文章表現だと思い知らされた。文は人なりであるならば、常とう句は使えない。言葉への深い関心を抱く一冊。

月と六ペンス 柴垣希好さん
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